山崎豊子さんの不朽の名作「華麗なる一族」に出演するということ。手汗握る緊張感もありますが、脚本を読み進めていく手は素直で「早く続きを、どうして?それから?」と高揚感の方がうんと強く胸の高鳴りを感じました。
万俵家の一員として、このうねり続ける家族の画の中に私も真っ向から挑もうと思っています。そして皆さまには、この恐ろしく不気味な一族を安全な場所から覗き見ていただけたらなと思います。
「華麗なる一族」という、誰もが知っている作品に参加させていただけることは、身に余る思いではありますが、素晴らしい役者さん方からいろんなものを吸収し、私らしい二子を演じられたらなと思っています。
二子という人は、自分自身の気持ちに正直で、時代の波に囚われない、強い女性です。万俵家の中で交錯する愛情や憎しみ、絡み合う人間関係。そんな中でも二子は自分のあり方を忘れず、まっすぐに生きようともがきます。
いつの時代も、自分の心から目を逸らさず、自分自身の手で人生を選択していくことの大切さを、二子を通して感じています。人間の底にある感情が包み隠さず描かれています。時に苦しい場面もあると思いますが、ぜひ「華麗なる一族」を、最後まで見届けていただけたらと思います。
この仕事を始めてからいつかは山崎先生原作のドラマに参加してみたいと、胸に秘め今日を迎えてきました。
個人的な話で恐縮ですが、本年を持って俳優人生20年、2021年1月で俳優デビュー20周年という節目を迎え、このような身に余る大役を頂けることに大変身が引き締まる思いと共に、これまでの自分の芝居をようやく褒めてあげられるのかな、と思います。
俳優人生の一つの集大成として美馬中を演じていきたいと思っていますので、沢山の方にご覧いただけたら幸いです。
改めて原作を拝読して、学生時代に読んだ時よりも深く味わうことが出来ました。それぞれ人間の持つ欲や業、さまざまに歪んだ愛情はある時には滑稽でありつつ、哀しい。
「主張」の強弱で言えば弱い長女一子ですが、平坦ではない万俵家の暮らしの中で彼女の内面に染み付いたものはなんだったのか…。共演者の方々との各場面が楽しみです。あの時代ならではの衣装・メイク、また男女観も含め、立体化を目指したいと思います。
『華麗なる一族』の一員としてこの作品に参加できとてもうれしく思っております。小説もこれまでに映像化された作品も見させていただいているので、一族に自分が入れることが本当に幸せで、未だに不思議に感じるほどです。時代背景や山崎豊子さんの原作の世界観にしっかりと馴染めるよう、早苗役を大切に深めて参ります。
50年の時を超えて受け継がれている名作の世界に参加し、錚々たる共演者の皆様と一緒にお芝居をできる機会を頂けたこと、本当にうれしい気持ちと共に身が引き締まる思いでいっぱいです。
私がまだ生まれる前の日本、今まで見たことや感じたことのない時代。台本を読み、息もつかせない展開にとても衝撃を受けました。豪華絢爛な高度経済成長期を感じさせる撮影セットや衣装、ヘアメイクに心躍らせながら撮影しています。
三子は万俵家の三女で、作中で唯一と言えるぐらい自由で何にも囚われていない純粋な女の子です。重厚な人間ドラマの中で、ポジティブな存在として明るく、そして何よりも楽しく華麗なる一族の一員としてこの時代を生きられたらなと思います。
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