「一日中、光のことだけを考えていたい!」。恋愛よりも照明が大事、そんな照明オタクのハルカ(黒島)と店長・西谷(古舘)の元を訪ねてきたのは「電球を売れ!」と連呼する老舗寿司屋の大将(イッセー尾形)。しかし、ハルカは「ここに単に電球を求めてやってくるなんて寿司屋でタピオカを頼むようなもの」だと大将を一蹴してしまう。
怒って帰った大将だが、数日後なぜか再び店を訪れる。実は最近、おかみの妻が急逝して店が急に暗くなったところに電球まで切れてしまった、と身の上を告白する。そんな大将の目に留まったのは真鍮(しんちゅう)製のペンダントライト。
フィンランドの建築家・デザイナーであるアルヴァ・アアルトが妻とともに作った作品だが、妻・アイノは55歳という若さで亡くなってしまったという。この照明は、一枚の真鍮から作られており、使い込むほどに味が出てくる。広い面積を照らす照明ではないのに、「人が集まる光」だとハルカは伝える。大将は試しに店でこの照明を点けてみることに。
脚本を読んだ時に、私とハルカの根っこにあるなにかが近いなと思い、撮影をしていても自然と心が動いていて、ハッとしました。古舘さんや各回ごとに訪れる素敵なゲストの方々とのお芝居は、楽しく、刺激的で、皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。また、監督やスタッフの方々の照明に対する愛を感じられる現場で過ごすことができたのも、うれしい思い出です。
癒されたり、ちょっと勇気が湧いたり、好きな人を想ったり、とても温かいドラマになっています。そして、ありのままを受け入れることの素晴らしさを感じてもらえたらいいなと思います。
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