――恒夫と自分自身を重ねて、共感するところはありますか?
恒夫は好きなことや目標に向かって突き進んでいく男の子。僕も負けず嫌いで一度決めたことは達成したい人間なので、そこは恒夫と似ている気がします。
演じているときはもちろん恒夫の感情でいるんですけど、完成作品を見たときに改めて感じたのは僕の声は恒夫の一部でしかないということ。何千、何万という画があって、色がついて、動いて表情が変わって、そこに声が乗る。全部が集まって初めて恒夫の感情が完成することに感動しました。だから、自分の声だけど自分の声じゃないような感覚で。ちょっと不思議でしたね。
――ジョゼ役の清原果耶さんについては、どんな印象を持たれましたか?
清原さんのジョゼは、すごく魅力的なキャラクター。ビジュアル含めて、ちょっとアニメっぽい女のコでもあるので、お芝居のトーンもすごく難しかったと思います。でも、そこを絶妙なバランス感覚とセンスで、しっかりと監督の求めるものに応えていたのは、すごいなぁって思いました。
お互い、普段の役者というフィールドではないところで一緒にやっていたので、不安な部分や分からないことを共有しながらやれたのは、とても心強かったです。納得いくまで一緒に突き詰めてやることができたし、改めてとても素敵な役者さんだなと思いました。
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