――役者とは違う声優のお仕事をすることで得たものは?
役者という仕事をずっとやっていると、あまり自分の声だけに着目しないじゃないですか。小さい頃から自分の声って何となく好きじゃなかったのですが、こうして声のお仕事をいただけるようになって、ちょっと好きになったり、自信を持てるようになったりというのはありました。
映像のお芝居でも自分の声や出し方によってキャラクターの見え方、人物像ってすごく表現できるんですよね。声の仕事を経験させてもらうようになってから、映像のお芝居のときも、より自分の声の使い方を考えるようになりました。そこは変わったところかなと思います。
――それでは最後にこの作品の見どころを教えてください。
何十年も変わらず支持されている原作そのものが素晴らしい作品であるのはもちろん、そこに登場する2人のキャラクターが本当に魅力的なんです。2人の関係性を見ていると、何だか応援したくなる。そこが一番大きいのかなと思います。
恋愛作品というだけではなくて、何か“繋がり”という意味では、恒夫とジョゼ、お互いの存在があるからこそ行ける場所があって、そこで見えるものがあるというのがすごくいいなぁと感じた部分です。
そしてそれを表現できたのは、やっぱりアニメーターさんたちや、音楽といったいろいろな要素が合わさったからこそ。とてもクオリティーの高いアニメーション映画になったと思うし、その一部に参加できたことは自分自身本当に誇りに思っています。
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