<麒麟がくる>谷原章介演じる“三淵”が勇ましい最期を遂げる「三淵の生き方は幕臣として正しいものであった」

2020/12/27 20:45 配信

ドラマ

三淵(谷原章介)が最期を遂げる…(C)NHK

長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。12月38日に放送された第38回「丹波攻略命令」では、坂本城にいる三淵(谷原章介)に、ついに信長(染谷将太)より切腹の沙汰が言い渡される場面が描かれた。これまで足利義輝(向井理)、足利義昭(滝藤賢一)に仕えてきた三淵。第37回(12月20日放送)では、信長(染谷将太)に三淵は捕えられ、早々に信長方についた弟・藤孝(眞島秀和)と苦しい再会を果たす場面も。三淵の最期を振り返り、谷原がコメントを寄せた。

(以下、第38回のネタバレを含みます)

たま(芦田愛菜)との穏やかな時間を過ごした後、光秀の信長への助命嘆願を断った三淵。三淵の「捨てられる花にも、一度は咲いてみせたという誇りが有るように見える」という言葉に込められた三淵の思いや、このシーンで大切にされたことを谷原は「自分なりにやり切ったという思いでした。もちろん胸の内には、信長についていれば…将軍と距離をおけば…そのような思いもあったのかもしれません」と明かし、続けて

谷原は「でもそれをしてしまうと藤孝と同じになってしまう。そうして生き残ったとて三淵にとっては死んだも同然の意味のない生になってしまう。どう生きるかということはどう死ぬのかということなのかもしれません。その晩節を助命嘆願でけがしたくはなかったのです」と振り返った。

また、これまで演じてきた“三淵藤英”という人物を振り返り、谷原は「最初三淵は感情を表に出すことが少なく、策士なのか?特権意識で凝り固まった嫌なやつなのか?どういう人間なのか掴みづらかったです。物語が進むにつれ徐々にその姿が僕にも見えてきて彼を好きになっていきました。三淵と藤孝は対照的な二人だと思います。藤孝の生き方は人間としては正しいと思います。ですが三淵の生き方は幕臣として正しいものであったと思います。三淵藤英という役に出逢えて、演じることができて幸せでした」と語った。