第2話では、とある学校で起こったというスマホ盗難事件の顛末を語り、「友情=需要×供給」という方程式を導き出した。「友情は、友だちは、永遠じゃないんだよ!需要と供給が成立しなくなった場合、友情はなくなるんだよ!」と主張する朝日。
さらにタチの悪いことに、朝日は自分の主張を補強するため、歴史上の偉人の言葉を次々と引用する。「古代ギリシャの哲学者デモクリトスは言ってるよ、『愚者全員を友とするより、ひとりの知者を友とするほうがいい』」「アイルランドの詩人、オスカー・ワイルドは言ってる。『友人の苦難に共感することは誰にでもできる。だが、友人の成功を共感するには素晴らしい人間性が必要だ』」…。
他者の成功に妬みの感情を持つことは誰にでもあるし、その感情を乗り越えて相手に拍手を送れる人は「素晴らしい人間性の持ち主だ」と賞賛される。オスカー・ワイルドの言葉に思わず頷いてしまう人も少なくないだろう。
第3話で朝日は、恋愛にまつわる授業を展開した。本編第3話で義澤が弓に対して“無様”という言葉を使い、恋する気持ちを否定したことを非難し、「10年(恋×不幸)=幸せ」という方程式を打ち立てた。
「どんな不幸な恋でも10年たてばそれは経験となり、幸せの種となる」と解説し、「アメリカの小説家、マージョリー・キナン・ローリングスの言葉。『ダメな男のひとりやふたり、女は人生で愛すもの。でもそのおかげで、いい男のありがたみがわかるのよ』って」と語りかけた朝日。
苦しい恋に傷ついたとき、その経験が今後に生かせると思えれば、もう一度前を向く勇気も湧いてくる。朝日の方程式は、刀矢に恋心を利用され傷ついた弓の心を優しく癒したはずだ。
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