数々のアニソンを手掛ける大原ゆい子、要望よりも自分を通した歌詞へのこだわり<アニメ「無職転生」Interview>

2021/01/10 07:00 配信

アニメ インタビュー

一つのアニメ作品でOP&EDテーマを手掛けるのは大原ゆい子初の挑戦

依頼を受けて曲を書き始めたが…実は誰が歌うか決まっていなかった


――まず、テーマソングプロデュースの話が来た時のお気持ちを聞かせてください。

今回、オープニングテーマとエンディングテーマを両方書いて欲しいという依頼を頂いて、曲を書き始めたのですが、実はその時点では誰が歌うか決まっていなかったんです。
私じゃない人が歌うかもしれない「誰が歌うんだろう?」って思いながら書いていました。

今までのアニメの曲だと、私が歌うと分かって書いていたので、今回のように自分が歌う前提でない作曲はすごく新鮮でした。一つの作品でオープニングとエンディング両方を作るのは初めてだったのですが、それに対してはそんなに驚きはしなかったです。
そして、最終的には両方とも私が歌唱をさせていただくことが決まり、うれしかったです。

――誰が歌うか分からない状態で曲を作るのは難しいですか?

そうですね…。楽なときもあるのですが、今回は作った後で自分が歌うってなった時に「あ!なんか違うな」って思う部分があって、変更したりしました。

普段自分の歌う曲だと、喋れないから歌詞に英語は入れないんですけど、今回のエンディングテーマ「オンリー」では、誰が歌うか決まっていない時点で、このハマりの部分は絶対英語じゃないと無理だなってところがあったんです。
そこはもう「英詞にしよう」となり、でも「自分で歌うのか…」ってなった時に、コーラスの方に歌ってもらうことにしました。