松坂慶子が、 “令和のタエ子”に!「まさか50年後のタエ子を描くドラマが制作されるとは」見どころを語る!

2021/01/09 12:10 配信

ドラマ

タエ子を演じる松坂慶子撮影=後藤利江


松坂慶子「自信にあふれているところはうらやましいな」


――タエ子と松坂さんご自身の共通するところや異なる点はありますか?

育った時代が一緒だなと思うのですが、私も低血圧で、夜になるほど元気になるので、そこも似ているなと思います。あとは、日々の生活楽しんでいたりするところは共通しているかもしれませんね。

また、ドラマの中で出てくる、タエ子と夫との昔のツーショット写真があるのですが、その顔がね、原作の挿絵の顔になんか似ているなと感じたんです。なので、撮影している間に、表情とか笑う時の顔とかが似てきたのかもしれないな…と思い、うれしかったです。

大きく違うのは、タエ子はすごく自信がある人で、小学校5年生の時には「天才的なテクニックがあった」とか、「お父さんは大女優の演技を楽しみにしているんだ」とみんなにいうのですが…そういうことは言えないなと思いますね(笑)。
私は、「これで大丈夫でしょうか…」と思う方なので、そういう自信にあふれているところはうらやましいなと思います。

タエ子が生きた昭和の古き良き時代を描く(C)NHK


――最後に、「おもひでぽろぽろ」の見どころなどを教えてください。

まさか50年後のタエ子を描くドラマが制作されるとは思ってなかったでしょうし、私も驚きました。
子供の頃は父親に反対されて実らなかった“女優”という夢を50年後に満を持してと言いますか、夫や娘や孫娘、そして10歳のころのタエ子にも後押ししてもらうように、今度はあきらめずに夢へ向かって動き出したタエ子がとても素敵だなと思いました。

私も、この作品を通して昭和の時代を感じることができ、とても懐かしかったので、ご家族で懐かしい思い出などを話しながら、見ていただいたり、このドラマがきっかけで思わぬご家族の新しい話を聞けたりするような機会になればいいなと思います。

人生100年時代と言われている中で、夢を追うタエ子の姿を通して、夢や希望をもって元気に生きていこうと思っていただけたらうれしいです。

スペシャルドラマ「おもひでぽろぽろ」あらすじ


娘や孫と同居することになったタエ子(松坂慶子)(C)NHK


杉本タエ子(松坂慶子)のもとに娘の夏希()と孫のみずき(横溝菜帆)が越してくる。タエ子はみずきにかつての自分を重ねる――父(高橋克実)が買ってきたパイナップルの苦い味、テストの悲惨な点数、学芸会で目醒めた女優魂――そしてタエ子は、あきらめていた夢を再び追う。「私、舞台に立ちます」オーディションを受け稽古に打ち込むタエ子だったが…。