――光秀を演じる長谷川博己さんの印象はいかがでしょうか。
長谷川さんがご出演されていた、連続テレビ小説「まんぷく」(2019年、NHK総合ほか)という作品で、私はナレーションをさせていただいて、その時に毎回お顔は拝見していたのですが、全然お会いできる機会がなくて…。なので、お会いできて、とてもうれしかったです。
「麒麟がくる」を見ていても、長谷川さんはキリっとしていて、かっこよくて、なんでもできるイメージなのですが、カメラが回っていないときは、気さくに話しかけてくださり、とてもおちゃめな印象です。そのギャップがすごく素敵だなと思います。
撮影中も、長谷川さんの穏やかな雰囲気からくるものなのだと思うのですが、緊張感のほぐれたとても良い現場だなと感じました。
あとは、私は今「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系)という番組に出演しているのですが、その番組を長谷川さんが「見たよ、すごいね」と声をかけてくださって、それがとてもうれしかったです。
――戦国時代を生きる女性を演じることの難しさなどはありましたか。
たまに限ったことではないと思うのですが、自分がどう動けば良いかや、常に自らの身の振り方を考えて行動しているなと思いました。覚悟を持っていて、自分は戦に行くことはできないけれどもお見送りして、家で主人の帰りを待ち、お迎えし、主人を支える…という中にいろいろな思いが詰まっているような気がして、それを表現するのがとても難しかったです。
それがとてもやりがいがあって、演じていて楽しかったですし、経験させていただけてうれしかったです。
大坂本願寺、丹波と、終わりの見えない戦に追われる光秀(長谷川)。追放された将軍・義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向けて「信長(染谷将太)を倒し幕府を再興せよ」と御内書を送り続けており、事態は混迷を極めていた。
光秀は、訪ねてきた秀吉(佐々木蔵之介)に、自分に密偵をはべらせ、行方不明の名茶器「平蜘蛛(ひらぐも)」を隠し持っていることを信長に報告し、さも裏切ったかのように仕向けた調略について問いただす。
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