――同作で美紀と華子は性別や出身地などのレッテルに苦しみ、打破しようともがきます。お二人はレッテルを貼られて生きづらさを感じた経験はありますか?
水原:そんなの日常茶飯事だよーって感じです(笑)。
正直、こういう仕事をしているしあきらめている部分もあります。人が自分に対して抱くイメージはコントロールできないものなので、仕方ないかなって。
特に上の年代の方と話すとやっぱり、「今の時代それってちょっと…」と感じることが多くあります。今ってちょうどそういうギャップの中にいる時代ですよね。
本当に無理だって思うことや自分が傷つくこと、たとえばセクハラみたいなものだったら絶対真っ向から反論すると思います。でもそんなに悪気がないんだろうと思うことは受け流しているんです。
例えば、よくタクシーの運転手さんに「お姉ちゃん外人さん?」「そろそろ結婚しなきゃね」みたいなことを言われるんですけど、全て「そうですねー」と流しちゃいます。私、他人は変えられないと思っているので。
だから、レッテルを貼られてもいちいち反応しないんですけど、どこか客観的に、面白いなって思ってます。
門脇:「レッテルを貼る」って他人がする事ですよね。だから、何か言われても「そういう考え方しかできないのは残念だけど、考え方は人それぞれだから仕方ないな」って思っていれば、意外と大丈夫です。他人にレッテルを貼られても、自分で自分にレッテルは貼らない。
たくさん悔しいこともあるけれど、その分もっと楽しくてうれしくなることが私の周りにはあふれているので、バランスは保てていると思います。悔しいことがあった分だけ、心躍ることを自分にしてあげよう、と思って過ごしています。
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