さらに、親族一同がそろう記念写真を撮影するシーンを切り取った本編映像も解禁に。両家ともに代々続く名家として、格式高い式を迎えたばかりの厳かな雰囲気が漂う中、ドレスを着る華子を気遣うように後ろを振り向き、ゆっくり進む幸一郎とその小さな優しさに柔らかく微笑む華子の姿など、2人の幸せそうな様子も見て取れるシーンとなっている。
このシーンは岨手由貴子監督のこだわりにより、気品漂う、昭和初期の代表的華族邸宅・和敬塾本館(旧細川侯爵邸)で撮影された。和敬塾本館は東京都指定有形文化財であり、選ばれた本物だけが入れる空間を演出するのに一役買っている。
門脇は、幸一郎演じる高良との芝居の中で、次第に2人の関係性が変化していくことが興味深かったようで、「最初のお見合いのレストランシーンは全て幸一郎にすべて身を委ねるという感じだったのですが、後半のシーンは不思議と自分(華子)が引っ張っていっている感じがあって、関係性が変わったと感じたのも面白かったです」と撮影を振り返っている。
その言葉通り、劇中では、美紀との出会いによって結婚=幸せという価値観が次第に変化していく華子。控えめなセリフと表情を通し、その様を雄弁に表現してみせた門脇の演技は圧巻だ。
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