TVアニメ「タイガーマスクW」、次の目標は劇場版!

2017/02/25 13:00 配信

アニメ

アニメ「タイガーマスクW」のプロデューサーを務める東映アニメーションのギャルマト・ボグダン氏にインタビュー!!


――主役の2人に、八代拓さんと梅原裕一郎さんが選ばれた決め手など教えてください。

主役が2人なので、掛け合いなども考慮して役にピッタリだったからです。八代さんのオーディションの時には、同席していたライターがそれまで黙って座っていたにもかかわらず、終わった途端「この人だ!」ってなるくらいで(笑)。みんな同じ気持ちで、すぐに決まりました。八代さんの明るさだったり、梅原さんのちょっとダークな部分だったり、実際の性格とキャラクターが似ているのでイメージしやすいです。2人は養成所が一緒で仲が良いので、共演することになって喜んでいましたね。

――では、お2人だからこそ作品の魅力になっていたり、影響を与えていたりする部分はありますか?

プリプロの段階では想像で作業を進めてきましたが、第1話のアフレコ後は作品がちょっと変化しています。ライターもアニメーターも彼らの声でイメージしながら作業するので、今では彼らとリンクしたものになっています。役が決まってから、プロレスを見たことがなかった2人と一緒に見に行ったのですが、通路側の前の方の席で選手が近くの柵へぶつけられる場面もあり、2人とも「うわぁ!」「すごい!!」と衝撃を受けていましたね。その後も頻繁に試合を見に行ったり、八代さんは新日の動画サイトの会員になったりしていて、私より詳しいんじゃないかな(笑)。アニメでは、アクションシーンでのアドリブが多いので、そういった部分が生かされていると思います。

――プロレスファンやアニメファンでない方にも楽しめる要素がある作品だと思いますが、今後挑戦したいことはありますか?

次は、映画に挑戦したいですね。例えるなら、テレビシリーズは長距離走で、映画は障害物のある短距離走といったような感じです。予算などの違いもありますが、映画はその瞬間の、その人の一番良いところを引き出すことにあって、アニメーターなら良い絵を、声優なら良い演技をしてもらうために、けんかしてでも泣かせてでも何度もやり直すくらいの集中力が必要になります。クオリティーなどテレビシリーズでも求められている部分は同じだったりしますが、その過程や取り組み方には違いがあり、テレビシリーズと映画では全然別物になると思うので、映画でも“タイガーマスク”をお見せできるとうれしいです。

――ぜひ、劇場版も楽しみにしています! 最後に、今後の注目ポイントなどを教えてください。

私自身はメキシコプロレスラーのザ・サボテンが登場した第16話や、真壁(刀義)さんとスイーツ店巡りをする第17話など、コミカルなストーリーが好きで「もっとやりたいなー」と思います(笑)。ナオトとタクマが互いの存在を認識する部分やイエローデビルの正体、女性関係などいろいろ盛りだくさんですね。視聴者の方によって、ご自身の好きなエピソードを見つけていただけると思うので、今後も楽しみにしていただきたいです。

なお、第20話『地獄の門番』は、テレビ朝日では2月25日(土)深夜2時35分から通常より5分押しでの放送となっているので注意しよう!