注目の第1話では――
プロレスリングでマットに叩きつけられ、ロープへ投げ飛ばされながらも、ブリザード寿こと観山寿一(長瀬智也)は、自分の家族について思いを馳せていた。
寿一は幼少時代、重要無形文化財「能楽」の保持者である父の観山寿三郎(西田敏行)から一度も怒られたことがなかった。一緒に悪さをしても、怒られるのは弟子で芸養子となった寿限無(桐谷健太)のみ。
しかし寿三郎は、初舞台以降「神童」と讃えられた寿一を褒めることもなく、それが幼い彼の心を傷つけていた。やがて反抗期を拗らせた寿一は、母の死後、家を出てプロレスラーの道へ進む。そこには、寿一が憧れていた家族の形があった。
さらに時は流れて現在。ピークを過ぎたレスラーとなった寿一の元に寿三郎危篤の知らせが飛び込んできた。急いで病院に駆け込んだ寿一は、久しぶりに会った弟の踊介(永山絢斗)と妹の舞(江口のりこ)から、一昨年に寿三郎が脳梗塞で倒れたことを聞かされる。
別れのあいさつは2年前に済ませたと遺産や相続の話を始める弟妹に激昂する寿一。そして寿一は二十八世観山流宗家を継承すべく、プロレスラーを引退することを決めるのだった。
引退試合を終えた寿一を待っていたのは、寿三郎が退院したという知らせだった。一門の幹部、そして家族を前に、これまでの威厳はどこへやら、デイケアサービスで寿三郎の担当ヘルパーだった志田さくら(戸田恵梨香)と結婚すると言い出した寿三郎。呆気にとられる寿一ら家族を余所に、自身の余命とすべての遺産をさくらに相続すると告げる。
――という物語が描かれる。
公式ホームページなどで見ることができる予告動画には、ワイルドなコスチュームに身を包み「お久し、ぶりざ~~~~~どっ!」と叫ぶプロレスラー姿の長髪の寿一や、和服姿で能を舞う短髪の寿一、「あんたが俺にやってくれなかったことは全部やってやるよ」と父親・寿三郎に真剣な面持ちで告げる場面など、第1話の予告にもかかわらずすでにさまざまな表情を見せる寿一が描かれている。
また、さくらと初めて出会った際に満面の笑みを浮かべる寿三郎や、寿三郎の発言にマスク越しでも伝わる驚きを見せる踊介や舞など、寿一の家族たちも登場。SNSなどでは、予告動画を見たファンたちが「どっちの寿一もかっこいい…」「早く見たい!」など、第1話への期待の声をあげている。
「俺の家の話」第1話は、1月22日(金)夜10:00よりTBS系で放送。
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