江戸時代から令和の時代にタイムスリップしてきた花魁が主人公の「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)、“結婚生活、こんなはずじゃなかった”と悩む主人公がタイムスリップという奇跡をきっかけに人生をやり直すドラマ「知ってるワイフ」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)、新感覚の激辛グルメコメディドラマ「ゲキカラドウ」(毎週水曜深夜0:12-0:52、テレビ東京ほか)。この話題のドラマ3本にそれぞれ、主人公がバイトするカフェの店員、主人公の学生時代からの親友、主人公が勤める飲料メーカーの先輩役で出演している俳優・森田甘路。2月4日の「江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜」第5話は、森田が演じる松野隆二がメインの回となっている。俳優として、ハイブリットな才能発揮するバイプレイヤー・森田にインタビューを行い、“同クールのドラマ3本に出演”していること、それぞれの作品・役柄への想いなどを聞いた。
――同じクールのドラマ3本に出演中ですが、反響も大きいんじゃないですか?
そうですね。3本同時に出演している俳優さんを知らないので、僕自身すごくビックリしています。“3本同時に出てるのって大変そう”と思われたりするんですけど、去年の夏に「知ってるワイフ」を撮影して、秋冬くらいに「ゲキカラドウ」、今年に入ってから「江戸モアゼル」という感じで撮影時期がバラけていて、「今日はこの役をやって、明日はあの役をやって」というような忙しさはなかったので、演じ分けとかはあまり考えずに出来ました。それぞれの役のことを考える時間的余裕もありましたね。
――それぞれの作品について聞かせてもらいたいのですが、まずは「江戸モアゼル」から。
江戸時代から花魁の仙夏(岡田結実)がタイムスリップしてくるというお話なんですけど、“タイムスリップ”を扱った作品はたくさんありますよね。まず、バイト先のメンバーがすぐに仙夏の存在を受け入れた印象があって、「この人たちすごいな」って思いました(笑)。特に、葉山奨之くんが演じている蔵地俊輔が居候している蔵地家がすごい! 見ず知らずの、しかも江戸時代からやってきたという花魁を自分の家に泊めてあげるんです。これは世界観としては「ドラえもん」に近いんじゃないかって。未来からやってきたネコ型ロボットを受け入れて一緒に生活するというのと共通するような気がしました(笑)。
――冷静に考えれば、ありえないことを割とすんなりと。
そうなんです。蔵地家もバイト先のカフェも、何ならカフェのお客さんたちまで直ぐに受け入れてて(笑)。まぁでも考えてみたら、第3話でロリータファッションの女の子が登場して、和と洋の濃いキャラ二人がぶつかり合ってましたからね。「文明開化とはこのことか!」って思いました。和洋折衷がすごいなって。さらに刀を持った侍の長兵衛もタイムスリップしてきましたし、ちょっとのことでは驚かなくなりますよ、これは。
――森田さんは、仙夏がバイトをするカフェ「蔵」の店員・松野隆二を演じてますが。
バイトリーダーです(笑)。打ち合わせの段階で“34歳のフリーター”ということを聞いて、「自由にやってください。コメディパートは任せました」みたいな感じで言われたので、登場する場面はとにかく楽しい雰囲気になればいいなと思って演じました。
――第5話は松野メイン回で、知られざる一面が見えてくる内容になっているそうですね。
そうなんです。実は離婚経験者で、大きな娘がいるというのが明るみに出ます。いつもはお調子者で適当なバイトリーダー・松野ですけど、父親としての松野が見られる大事な回になっています。
――これまでの回では“父親・松野”の顔は見せてこなかったので、視聴者も新鮮に見ることができるかと。
「あれ? こんな顔もあったんだ」って、そういうふうに楽しんでもらいたいです。娘役の女の子は15歳なんですけど、甥っ子や姪っ子が同じぐらいの年齢なので、娘役の子ともちゃんとコミュニケーションが取れました。実際、それぐらいの年の娘がいてもおかしくない年齢なので、リアルに父親になったような気持ちになった瞬間もありました。でも、一般の子に比べると芸能界にいる15歳はすごくしっかりしてますね。
――第5話を含めて、今後の見どころを教えてください。
タイムスリップや恋愛、親子愛とか、いろんな要素が入っているドラマなので、見る人によって注目ポイントが違っていて良いと思います。コメディ要素も多いですけど、内容的には結構社会派なドラマでもあります。江戸時代から来た花魁の仙夏ちゃんの目を通して今の世の中を斬っていく内容ですから。「常識って一回疑わないといけないな」というのを、僕自身、このドラマから学びました。第5話に限らずですけど、仙夏ちゃんに感化されて、周りの人たちの意識が変わっていくので、そこにも注目してもらいたいなと思います。あと、元奥さんは登場しないんですけど、僕の中では広末涼子さんをイメージして演じたので、見る方もそう思って見ていただけると(笑)。
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