坂元裕二、菅田将暉は「もっと怖い人だと思っていた」キャスト陣の芝居には「ちょっと泣きましたね」

2021/01/29 21:22 配信

映画

映画「花束みたいな恋をした」初日舞台あいさつが1月29日に都内で開催され、土井裕泰、菅田将暉、有村架純、坂元裕二(写真左から)が登場

坂元と菅田が初めて会ったのは5年前。その後、3年前にとあるところで会ったそうで、坂元は「『またお仕事したいんだよね』と話したら、菅田くんの方から『ラブストーリーをやりたい』と言ってくれて。その時の思いがやっと今日果たせて感無量です」としみじみ。

また、菅田に対して「もっと怖い人だと思っていたので、ラブストーリーなんてバカにしてるのかなと思ってた」と明かすと、菅田は「どんなイメージなんですか!?」と爆笑。

坂元いわく、当時菅田の前髪が長く、顔が見えてなかったそうで「(印象的に)『おまえ来るな』という感じだったんですけど、その時以来、親しく声をかけていただいて感謝してます」とニヤリ顔で明かした。

菅田はその時の心境を聞かれ、「ラブストーリーやりたかったんですよね。今のうちにやらなきゃな、みたいな気持ちがあって」と語ると、坂元は「あのときサスペンスって言ってたら、これはサスペンスになっていたかも」と笑っていた。

有村は坂元と同じタイミングで試写を見たそうで、「(坂元が)『とってもよかった』と感想を言ってくださって、胸をなでおろしました」としみじみと思い出を明かした。

さらに、菅田と有村が坂元の脚本を読んだ感想を明かす一幕も。菅田は「めっちゃくちゃ面白かったです。読みやすいし」と興奮気味に明かし、「この映画は実名の商品や人がいっぱい出てくるのですが、そこのリアリティーがすごい。僕が学生の頃や、10代後半から20代頭の時に友達と歌っていた曲がまんま出てくる。坂元さんは何で知ってるんだろうという印象がありました」と回顧。

有村は映像にすると3時間半くらいになる初期の台本も読んだそうで、「どこも引っ掛かることなく一瞬で読めたことに驚いて。役名も好きで、読み進めていくと2人のチャーミングさを感じて、菅田くんとどういう日常を作り出せるかということに楽しみを覚えました」と当時の心境を明かした。

司会から「サブカルの知識、今の若者の恋愛を描くときに意識していることは?」と聞かれた坂元は「意識すると、どうしても上から目線になったり、見守る形になる。なので、時代の変化や今は違うとか意識せず、フラットに書いてます」と打ち明けていた。


◆取材・文・撮影=TAKAMI