藤原竜也“嶋田”がいじめや差別に対し正論をぶつける 山田裕貴“三枝”のかわいさが緩和剤に<試写室>

2021/02/09 06:00 配信

ドラマ

山田裕貴“三枝”の存在にほっこり

スクールポリスの嶋田(藤原竜也・右)と後輩の警察官・三枝(山田裕貴)(C)カンテレ


重いだけの内容になりかねないところを緩和しているのが、嶋田と、彼に振り回される後輩刑事・三枝(さえぐさ/山田裕貴)のやり取りだ。

そんな二人の“ほっこり”するシーンについて、三枝を演じる山田がインタビュー動画内で発言し、SNSでも使用されるようになった言葉「#三枝ほっこりタイム」が、第5話では今まで以上に多い気がした。随所で、三枝が嶋田にこき使われるだけ使われてぼやいたり、事務的な嶋田の態度に三枝が一人でツッコミを入れたりといった様子を見ることができる。

アレンのことを考え、どんよりした気持ちになっていたため、癒やしの時間に感じられたというのもあるかもしれないが、三枝のそれらのリアクションに引きつけられ、ふびんだが健気なところにかわいさを見いだしてしまった。そして、彼のとりこになったと確信した。

今期、山田は「ここは今から倫理です。」(毎週土曜夜11:30-0:00、NHK総合)で、クールで淡々とした語り口の教師を演じているため、表情や言動の豊かさが余計際立っているのかもしれない。しかし、どちらの山田裕貴も魅力的である…。

初めは気が付かなかったが、アレンのいじめに関わる生徒・西田を演じているのは、同作で山田演じる教師に憧れるさえない生徒役の池田優斗。役によってこんなにも様変わりするのかとびっくりした。山田と同時に、将来が楽しみな彼の演技にも注目してほしい。

そしていじめはある事件に発展していき、終盤には嶋田と三枝のアクションシーンもあるので見逃せない。目を伏せてしまうほど本格的なアクションなのだが、戦隊シリーズ出身の山田ならではの“かわいさ”が顔を出す部分もあるので、ぜひお楽しみに。


物語全体としては、1年前に起きた音楽教師・香里(明日海りお)の死の真相について、嶋田が引き続き調査を進めていく。校長と涼子(真木よう子)の怪しさも増していき、この学校が何を隠しているのか気になるところ。

青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―」第5話は、2月9日(火)夜9:00から放送。

◆文=M