長谷川博己主演で明智光秀の生涯を描いた大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)が2月7日に最終回を迎えた。本郷奏多演じる公家“近衛前久”は最終回にも登場。帝のそばで最後まで国のため奔走するという重要な役を演じ、初出演となった大河ドラマで存在感を見せつけた。
前久は、たぐいまれなる行動力で、公家でありながら自ら政治に介入してきた元関白。大河ドラマ「麒麟がくる」では、主人公の明智光秀の他、織田信⾧、帝などさまざまな人物との交流が描かれている。一方で、きょうだいのようにして育った伊呂波太夫(尾野真千子)には本音を覗かせる場面も。クールな“オンの顔”とのギャップでも視聴者を楽しませてた。
最終回(第44回)「本能寺の変」では、光秀と信長(染谷将太)の間の溝が深くなっていくことを案じる前久の姿が描かれた。
細川藤孝(眞島秀和)との密談で、光秀と信長の間に吹く‘‘隙間風‘‘について話した前久。続いて正親町天皇(坂東玉三郎)に対し「織田と明智双方が朝廷に力をお借しいただきたいと願い出た時、どちらをお選びあそばされるのか。御意を承りたく…」と相談する場面も。奔走する前久の視点から、日本の行く末と光秀・信長の関係を見守る登場人物たちの心境が描かれた。
本郷にとっては、今作が大河ドラマ初出演。最終回まで、「麒麟がくる」に描かれる世界全体を俯瞰する重要な役割を担った。演じた前久について、本郷は「明日の命さえもどうなるかわからない時代に、公家という立場にありながらさまざまな問題に積極的に関わっていく近衛前久の姿は、演じながらかっこいいと思っていました」と思い入れも口にした。
光秀役・長谷川と信長役・染谷の熱演も話題でTwitterのトレンド1位に躍り出る反響を呼んだ「麒麟がくる」。才気ほとばしる前久を最後まで好演した本郷にも、視聴者からも喝采の声が続出。「みやびで美しいお公家様でありながらアグレッシブなさき様、本郷奏多くんが見事にハマってたと思う」「本郷奏多に公家の役を当てた人天才だと思う」「涼やかなお声、色白のお顔、美しいさき様を最終回まで見られて最高でした!」といった声でにぎわった。