井浦新、高畑充希&北村匠海との芝居に「役が育って進化していく感覚」<にじいろカルテ>

2021/02/11 07:00 配信

ドラマ インタビュー


――高畑充希さん、北村匠海さんとは初共演ですね。お二人の印象はいかがでしょう?

お二人の作品はもちろん今までもたくさん見てきたんですが、毎回心に残るお芝居をされている俳優さんだと思っていました。実際にお会いすると、高畑さんは僕らの中にすっと立って、積極的に僕たちをつなげてくれる気遣いがありながら、柔らかくも強い感じ。お芝居も毎回ニュアンスを変えてくるので、こっちも反応して少しずつ変わってきて、楽しいし、気が抜けないです(笑)。

匠海くんは僕と20歳以上離れていますが、話してみると音楽など、好きなカルチャーが似ているので、妙に話が合いますね。もの静かで繊細で、何歳なんですか? っていうくらい落ち着いている方なんですけれど、内側にものすごく回転の速いエンジンが走り続けて、いつも爆発している感じ。やっぱり一人のアーティストとして、表現する時の瞬間的な爆発力があるんだな、随所に溢れ出るエネルギーがある人だな、と思います。

深川監督は僕らが想像もつかない世界観で作品を見ている

高畑充希、北村匠海との撮影は「3人とも、1シーン撮るごとに反省会」と井浦撮影=諸井純二


――3人の診療所での掛け合いシーンがかわいくてやみつきになると、毎回楽しみにしている人も多いようです。

監督の演出が、台本を読んで素直にイメージした予定調和的なものを壊してくれるので、クスッと笑えたり、おかしみが出たりするんだと思います。僕ら俳優部が想像もつかない世界観で作品を見ていて、詞的な演出を投げてきては、いろんな実験をされるんです。

言い方を変えるとスパルタで、演じるほうは怖いですよ…現場に行くのが(笑)。3人とも、1シーン撮るごとに反省会というか、答え合わせをすることが多過ぎて、「あれ、大丈夫だった?」とか「あそこはどうやったらイケるかな?」とか、ずっとみんなで楽しく話しています。

この物語のおかげもあると思うんですが、もしこれが医療や事件が主軸の作品だったらまた違う3人のバランスができたんだと思うんです。でもこの作品ではとにかく3人が協力し合ってひとつの事件を乗り越えて生活していくので、3人のあのバランスはポーンとできたんですよね。