磯村にとって翼は「この役はどうしても自分がやりたい」と“運命”を感じたそう。「ロケ地が自分の出身地・沼津ということもあったし、翼は柴咲組やケン兄(綾野)が残してきたものを未来につなげていくという大事な役柄だったので、大きな壁が立ちはだかった感覚を覚えたが、出演が決まった時は本当にうれしかったです」と笑顔で語る。
そして約一カ月かけ、人生で初めて本格的に体づくりをして撮影に挑んだ。「正直『時間はないな』と思ったんですけど、送っていただいたイメージに近づける最大限の努力はしようという気持ちでやっていました」と、短期間で目指す肉体へ鍛え上げなければならなかったプレッシャーを吐露。「増やすと同時に脂肪を減らしていくという、もうわけがわからないことをしていました(笑)。とにかく筋トレはひたすらやって、食事も脂質とかを摂らずに量を食べるんですけど、最終的に監督からOKを貰える体にはなったので、よかったです」と振り返った。
そんな磯村に対して、藤井道人監督は「翼役を誰に託すかということは、この作品ですごく大事な要素でした。面談させていただいた時、磯村くんが持つニュアンスの中に、ちゃんと翼がいたんですよね。あと、ロケ地である沼津市の出身で、すごく縁があるなと」と話した。
さらに、「彼は頭が良くて気が遣えるので、どんな監督が撮っても変わらないベースがあるのかもしれません。しかし今回は、その部分を壊してみたいと思ったんです。分からないことを恐れないこととか、相手への気遣いとか、そういうことは一切気にしなくていいよと。のみ込みも早く、今後も一緒にやっていきたいすばらしい役者だと思いました」と絶賛した。
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