3カ月連続で新曲をリリース!松尾太陽インタビュー「ずっと歌っていきたい楽曲に出会えたなと思っています」

2021/02/11 17:00 配信

音楽

昨年9月にソロシンガーとしてデビューを果たし、今年は1月から3カ月連続で新曲をリリースしている松尾太陽。1月15日に発売された「Magic」に続き、2月11日には第2弾となる「体温」の配信がスタート。ピアノ・トリオバンドのOmoinotakeが楽曲提供をした今作は、大切な人の距離感を“体温”という切り口で表現した、切ないミディアムバラード。全編英語詞のR&Bダンスチューン「Magic」との対比も注目したいところだ。
2021年は「いろいろな活動をしていきたい」という松尾に、3カ月連続リリースに込めた想いや、新曲「体温」について語ってもらった。

2月11日に第2弾となる「体温」の配信がスタートした松尾太陽撮影=諸井純二

昔ながらのものと新しいもの、2つを合わせたアーティストになりたい


――昨年9月にリリースしたミニアルバム「うたうたい」で、自分の音楽的ルーツである“シティポップス”を辿っていました。そこからの次の一歩を考えたとき、どんなイメージを持っていましたか?

今って(動画配信サイトやSNSの普及で)誰もがアーティストになれる時代だと思うんです。だから、「うたうたい」のような自分のルーツでもあるオールドタイプだけでなく、新しいものを作り上げていかなきゃいけないなという気持ちがありました。2021年は、その2つを合わせたアーティストになりたいという目標で活動したいと思っています。

――今回の3カ月連続リリースでもそこを意識したんですか?

そうですね。1月にリリースした「Magic」は全編英語詞で洋楽テイストなもの、今回の「体温」は日本語詞となっていますが、まずはいろんな人に聴いてもらえるような楽曲をやりたいという想いも強くて。この2曲では、聴いてくださる人の胸に刺さるような楽曲を作ることができたんじゃないかなと思います。

――2月11日リリースの「体温」はピアノ・トリオバンドOmoinotakeによる提供曲。Omoinotakeと言えば、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系)のオープニングテーマ(「産声」)を担当していたことも記憶に新しいですが、今回の提供はどういったご縁だったんですか?

自分の中でオールドタイプとニュータイプをミックスしたものを作り上げたいという想いはあったんですけど、具体的にどういう楽曲がいいのかまでは分からなかったんです。そこでディレクターさんとも相談しながら、その中でお薦めされたのがOmoinotakeさんでした。もともとOmoinotakeさんに対しては、いろんな音楽を聴けるようになった今、自分たちにしか奏でられない楽曲を独自に開発しているイメージがあって。さらに楽曲を聴いていくと、R&Bとかソウルとかブラックミュージックにルーツがあることも感じられました。それで、Omoinotakeさんならではの楽曲を作ってくださるんじゃないかなと思ってお願いさせていただいたんです。

――その際、松尾さんの方から何かリクエストしたことはありましたか?

自分のソロ活動の根底にあるものは、やっぱり超特急(自身がボーカルを務めるグループ)とは違ったものを見せられたらということで。あと、僕は基本的に楽曲提供してくださる方の世界観にしっかりと入ってみたいという想いがあるんです。それは「うたうたい」ではじめましての方々に楽曲を提供していただいたときもそうでしたし、実際に入り込むことができると、自分自身の新しい発見にもつながったりするんです。なので、今回のOmoinotakeさんにも、“松尾太陽”として超特急とは違った方向性を、ということをお伝えさせていただきました。