俳優の和田庵(わだ・いおり)が、映画「舟を編む」(2013年)、「町田くんの世界」(2019年)などを手掛けた石井裕也監督の最新作「茜色に焼かれる」で、メインキャストに抜擢されることが決定した。
生きにくい時代に翻弄される母と子を描く物語で、母親の田中良子を尾野真千子が、和田は良子の息子・純平を演じる。
和田は「母と子を取り巻く矛盾や理不尽さの中でコントロール出来ない感情に振り回されながら、それでも幸せになりたいと願う親子を描いた作品です。純平を演じて僕自身も精神的に成長出来たと思います。その親子の姿は皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています」とコメント。
また、監督を務める石井裕也は「多くの人が虚しさと苦しさを抱えている今、きれいごとの愛は何の癒しにもならないと思います。この映画の主人公も、僕たちと同じように傷ついています。そして、理不尽なまでにあらゆるものを奪われていきます。大切な人を失い、お金はもちろん、果ては尊厳までもが奪われていきます。それでもこの主人公が最後の最後まで絶対に手放さないものを描きたいと思いました。それはきっと、この時代の希望と呼べるものだと思います」と今作に懸ける思いを語った。
その他共演は、片山友希、オダギリ ジョー、永瀬正敏らが決定した。
映画「茜色に焼かれる」は、5月21日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開。
●わだ・いおり=2005年8月22日生まれ、東京都出身。
8歳から芸能活動をスタートさせ、映画「ミックス。」(2017年)で俳優デビュー。ドラマ「隣の家族は青く見える」(2018年フジテレビ系)などに出演。
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