黒島結菜、沖縄の料理に夢をかけたヒロインを演じる!2022年度前期連続テレビ小説「ちむどんどん」発表

2021/03/03 10:25 配信

ドラマ

【写真を見る】海辺で笑顔を見せる黒島結菜(C)NHK

連続テレビ小説「ちむどんどん」あらすじ


1960年代。まだ沖縄はアメリカ軍の統治下にあった。沖縄本島北部は、「やんばる地方」と呼ばれ、豊かな自然や山林の多い地域。その「やんばる」の、とあるひなびた村に、サトウキビなどの農家を営む比嘉家が暮らしていた。父と母は二人で一生懸命働き、家計を支えている。長男、長女、次女、三女の4人の子供たちは、それぞれに個性豊か。けんかしながらも仲良く育っていく。

ヒロインは次女の暢子。家族でいちばん、食べることが大好きで、おいしいものが大好き。野に山に海に、小学生の暢子にとって「遊ぶ」といえば、「何かを採って食べること」。そして、一度だけ家族そろって町のレストランで食事をしたときに、暢子は生まれて初めての西洋料理に心奪われた。

やがて一家を辛い運命が襲う。優しい父が急逝。残された母は女手一つで働き、経済的に苦しい中で4人の子供たちを育てる。働く母を支えるために子供たちはそれぞれに家事を担当し、暢子は料理を担うことに。

月日は流れ、高校卒業を迎えた暢子は、「東京に行きたい。西洋料理のシェフになりたい!」と夢を抱く。折しも1972年、沖縄の本土復帰の年。暢子は家族や兄妹のサポートを得て東京に渡り、念願の有名レストランの厨房で修行を始める。職場は東京だが、下宿先は神奈川県横浜市の鶴見。京浜工業地帯が近い鶴見は、戦前から、働くために海を渡ってきた多くの沖縄出身者が移り住んだ町だった。暢子は厨房で厳しい修業の歳月を送り、兄妹たちもそれぞれの道を歩み出す。気持ちがすれ違うこともあるが、昔から共に食べてきたふるさとの料理、そして家族の思い出が兄妹の絆をつなぎ、互いに支え合いながら大人になっていく。

そして暢子はさまざまな人とふれあい、恋をして、料理人として成長するなかで、「東京で沖縄料理の店を開きたい」と感じ始める。

羽原大介コメント


沖縄の「復帰50年」と言われた時は身構えたけど、1972年前後の沖縄を改めて学び、取材を重ねるうちに、プレッシャーはモチベーションへと変わりました。いつの時代、どこにいても、人々がその環境で精いっぱい生きる姿は同じと思えたからです。

このドラマが放送される頃、世の中がどうなっているか全く予想できません。けれどたとえどんな激動の時代でも、人は食べ、学び、働き、遊び、恋をして、夢を見て、挫折して、じたばたもがき、明るい明日を信じて眠ります。

毎朝ドラマを見てくださる皆さんが、「今はちょっとしんどくても、コツコツやってれば明日はきっといい日になる」、そう思ってもらえる物語を、信頼するスタッフや出演者の皆さんと共に、じたばたと紡いでいければと思っています。