鈴木おさむさんの作品はたくさん拝見しており、いつかご一緒させていただきたいと思っていたので、今回はすごくうれしかったです。僕が演じるのは“壊れていく役どころ”であり、物語自体も全てのエンタメが詰まった“ありそうでない作品”。台本をいただいた瞬間から「やりきろう!」と、ワクワクしました。
とにかく、光男は壊れ方がすごいキャラクター。前後編合わせてトータル2時間という時間制限の中、怒涛(どとう)の展開で壊れていきますが、その感覚自体はすごく丁寧に作っていくことができました。コミカルさと苦悩、いろいろな振り幅が見せられる役なので、今までにない山崎育三郎を見ていただけるかもしれないです。実際、僕自身も新しい自分を発見できて、面白かったです! 市原隼人さん演じる信彦と殴り合うシーンも、喉がガラガラになるくらい叫ぶなど、思いっきり臨めました。
撮影中は思わず笑ってしまうことの連続でした。なにせ瀧本美織さんが、ちょっとしたことですぐ笑うんですよ! そこに釣られて僕も笑っちゃう、なんてことも多々ありました。また、市原さんの間の取り方や、表情もすごく面白くて! とにかく一個一個のシーンが面白く、一人一人がみんなおかしい!
今回は役者みんなが心から「うそでしょ!?」という展開を楽しみ、「これは面白くなる!」と言いながら作るという、貴重な経験ができた作品。劇中では僕が歌うシーンもあるのですが、今回は“光男としての歌唱”という部分でのバランスも考え、歌いました。実は物語の中でキーポイントとなってくる歌ですので、そこも楽しみにしていただきたいです。
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