――本作はモノローグが多く、やり取りが独特ですよね。
鈴木:第1話の冒頭に登場する会社員・田中さんのミュージカルのようなシーンが、このドラマの世界観が詰まっていて好きです。モノローグは学校の音楽室で撮ったんですが、撮影当時は真夏だったので大変でした。音を録る時だけ、雑音が入らないように窓も扉も完全に閉めるので、台本に汗が垂れながら収録しました。モノローグも注目してもらえたらうれしいです。
瀬戸:台本を見て、「こんなに大量のモノローグがある台本ってなかなかない」と思いました(笑)。でもモノローグによって、それぞれのキャラクターの奥行きが増したと考えます。
――お互いの印象について教えてください。
鈴木:利樹とは、映画『ストレイヤーズクロニクル』(2015年)で共演して、何度か食事したこともあり「今回一緒だね」とびっくりしました。初日の撮影で、利樹は完全に山田だなと感じたので、「山田がいるからまークンがいる。二人で一つ」だと思うことができました。
瀬戸:前回共演したときは、アクションものでライバル同士でしたよね。デビューしたばかりの僕に、とても優しく、気遣ってくださったことを覚えています。今回まークン役がのぶくんだと聞いたときから、面白い作品になるなと思っていて。撮影中も、のぶくんの気配りがすてきで、大きな背中がさらに大きく見えました。一緒にお芝居できてうれしかったです。
――今回再共演して、改めてすごいなと感じた点は?
鈴木:僕がいくらふざけても、利樹は役に徹していて絶対笑わないので、すごいなと。信頼していましたし、お芝居の呼吸がぴったりだったと思います。休憩中もずっと二人でお弁当を食べたり、学校をちょろちょろ歩き回ったりして楽しかったです。
瀬戸:カメラテストをしている中で、台本の隙間を埋めていくようなアイデアをたくさん出されていたので、作品に向ける姿勢がすばらしいなと、尊敬のまなざしで見つめていました。僕はついていくので必死でしたが、たくさん学ばせていただきました。
鈴木:謙虚だね(笑)。ありがとう。
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