菅田将暉、RPGの「勇者」のように仲間を集めて闘う「表現者」【てれびのスキマ】

2021/03/09 21:26 配信

芸能一般 コラム

菅田将暉※2020年ザテレビジョン撮影

「俺のライバルになってほしい」。菅田将暉の前にふらっと現れた米津玄師は、そう言った。

芸能界で表現するということにおいて、菅田は「ずっと1人のような気持ち」があったという。「なかなか大見得を切って闘おうとしてくれる人」がいないと感じていた。そんな時、米津玄師が現れたのだ。「ほう、これは思ってもみない出会いだな」と思った。

「一緒に闘おうとしてくれる同志」米津玄師


いまや、菅田将暉は若手俳優の中のトップランナー。リスペクトしてくれ、彼を尊重してくれる人は多い。だけど、「その先で一緒に闘おうとしてくれる同志」はなかなかいない。それが米津玄師だったのだ(「CINRA.NET」2019年7月10日)。「こちらこそ」菅田はそう強く思った。

菅田将暉は、2008年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」がきっかけになり、事務所に所属。翌年、シリーズ史上最年少で「仮面ライダーW」(テレビ朝日系)の主演に抜擢され俳優デビューを果たした。その後は、「共喰い」(2013年)で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど順調に仕事を増やしていく。

飛躍の年になったのは2015年だろう。「民王」(テレビ朝日系)に主演し、遠藤憲一と入れ替わる“総理”を演じ、ドラマファンに鮮烈なインパクトを与えた。同じ年にはさだまさしの自伝的小説のドラマ「ちゃんぽん食べたか」(NHK総合)で主人公・雅志、「誰も知らない明石家さんまー」(日本テレビ系)内ドラマ「小岩青春物語~きみといた街角~」では明石家さんまと、それぞれの若い頃を演じたのも印象深い。