2021/03/10 12:00 配信
秋山黄色、一年ぶりのセカンドアルバム『FIZZY POP SYNDROME』は、音楽の楽しさに溢れ、聴き手に多大なパワーを与えるような作品だ。
「大体そんな感じのアルバムにしようと思ってました(笑)。ファーストアルバムは、たくさんストック曲がある中で、一枚目ということもあって、自分が歌うからこその切実な曲を入れたところもあるので、ちょっと暗かったと思うんですね。特別鋭利な曲が多くて。でも今社会がこういう状態になっていて、またそういうものを作る気持ちにはならなかったんです。それで、もともと自分が持っている音楽を楽しむような部分を出したくて。そういう曲は遊び半分で作ってるところもあるので、すごく実験的だったりして。“音楽”っていう言葉通りの作品になればいいなと思ったところもあります」
刺激的なポップである秋山黄色の音世界を適切に表したアルバムタイトルもハマっている。
「タイトル案をいくつも出したんですけど、めちゃくちゃボツになったので、この言葉が出てきて本当に良かった(笑)。自分らしさみたいなものを言葉にしようと考えていったんですが、最近の俺の趣向として炭酸的っていうのがあるかなって。
ハイボールが大好きなんですけど、炭酸で割るとヘビーなお酒もちょっと軽くなるみたいな(笑)。俺、性格は暗い方だと思うんですけど、そういう楽観的な面も見ていただきたいっていうか。今までもそういう二面性はあったし。歌詞を書くときによく類語を検索するんですけど、その中でたまたま『FIZZY』って単語が出てきたんです。
俺全然英語できないんですけど、ぱっと見でかっこいい大文字の字面が好きで。前作のアルバムタイトルに入ってる『DROPOUT』もそうでしたね。大阪にDROPってライブハウスがあって、ゴシック体でデカくその単語が書いてるんですけどかっこいいなって。今回の『FIZZY』にもそういう印象があったんです。何だかアホみたいなこと言ってますけど(笑)」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)