田代龍平(たしろ・りゅうへい)…小堺一機(こさかい・かずき)
老舗牛乳販売店「まといミルク店」で働く、最年長スタッフ。世話好きで実直な性格。定年まで中小企業の営業職として働き、夫婦で老後を楽しもうと思っていた矢先に妻に先立たれた。
寂しさを紛らわせるため数年前に牛乳配達のアルバイトを始めたが、長年、営業で培った接客力により、宅配する先々で信頼を寄せられることに。
栗本翔吾(くりもと・しょうご)……鈴鹿央士(すずか・おうじ)
「まといミルク店」で働くことになった新人配達員。人と関わるのが苦手で、これまでどんな仕事も長続きしなかった。店でもスタッフらとコミュニケーションを取ろうとせず、心を閉ざしがち。客の雑用を快く引き受けるなど、何かとおせっかいな田代の働き方は割に合わないと感じている。
纏あかね(まとい・あかね)…阿部純子(あべ・じゅんこ)
「まといミルク店」の店長・亮介の妹。幼いときから家業を手伝っている。明るく裏表のない性格で、最古参の配達員・田代にもズバズバとものを言うが、嫌味がない。同年代ということもあり、新人の栗本が店になじむことができるか、心配している。
纏亮介(まとい・りょうすけ)…木村了(きむら・りょう)
「まといミルク店」店長で、あかねの兄。若くして家業を継ぎ、店の経営にあたっている。穏やかで実直な性格。
湯川かおる(ゆかわ・かおる)…朝加真由美(あさか・まゆみ)
長年、田代が牛乳を配達している客。数年前に夫を亡くし、一人娘も独立したため、現在は一人暮らし。几帳面な性格で、いつも牛乳瓶をきれいに洗って返却してくれる。田代のことを心から信頼している。
「まといミルク店」は、東京にある老舗牛乳販売店。最年長の配達員・田代龍平は、100軒近い家々をまわっては、玄関先の保冷ボックスに新しい牛乳を届けていた。
そんな田代たち配達員の頑張りを、店主・纏亮介の妹で看板娘の纏あかねが温かくサポートしていた。
ある日、配達スタッフに栗本翔吾という新人が加わった。栗本はコミュニケーションが苦手らしく、面接で「コンビニもネットスーパーもある時代に、なんで牛乳を配るんですか?」と平然と言い放ち、店内をピリつかせる。
教育係に任命された田代は仕事を教えながら「俺たちが届けているのは牛乳だけじゃないんだ!」と客との“信頼”を大切にする自らの信念を伝えるが、栗本にピンときた様子はない。
担当エリアでクレームが入っても納得がいかないのか、栗本は反省の素振りを見せず、田代にとってはどうにもつかみどころのない青年だった。
一方、栗本は栗本で、田代が親切心から宅配先でさまざまなおせっかいを焼くのを目の当たりにし、内心あきれていた…。
その矢先、配達中の田代は一軒の玄関先で異変に気付く。その家には田代と同年代の女性・湯川かおるが一人で暮らしているのだが、几帳面なかおるはいつもきれいに洗った空き瓶をボックスに戻しておいてくれているのに、その日は何も置かれていなかったのだ。
胸騒ぎを覚えた田代はすぐさまドアのチャイムを鳴らすが、反応はない。日常のやりとりで持病があることを知っていた田代は、かおるの身を案じ、彼女を救うために動き始める。
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