「アノニマス最終回」がトレンド1位に!香取慎吾の白熱した演技で締めくくり

2021/03/16 11:10 配信

ドラマ

民放ドラマ出演は5年ぶりの香取慎吾が、クールでいて熱いものを持った万丞を熱演した(C)「アノニマス」製作委員会

香取慎吾が主演する連続ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(毎週月曜夜10:00-10:54、テレビ東京系) が3月15日放送の第8話で最終回を迎えた。放送開始まもなく「アノニマス最終回」がトレンド1位になる反響となった。(以下、ネタバレがあります)

万丞と元相棒の倉木が直接対決


本作は、インターネットの誹謗中傷問題に焦点を当てたクライムサスペンス。タイトルの「アノニマス」とは、日本語で匿名を意味。“キーボードによる殺人=指殺人”に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”を舞台に、SNSなどの誹謗中傷に苦しむ人々の事件を解決に導く様子が描かれてきた。

前回、万丞が追いかけてきたアノニマスの正体が万丞の元相棒・倉木(シム・ウンギョン)でることが判明。最終話は、万丞が倉木と対峙した。

倉木の目的は、倉木が凶弾に倒れた2年前の事件の真相を明るみに出すことと、その事件を闇にほうむった人間を裁くことだった。しかし、2年前の事件で犯人のねつ造をした城ヶ崎(高橋克実)は定例会見で真実を明かすはずが、行方不明に。すると倉木はアノニマスとして闇サイト・裏K察に事件の捜査情報を公開し、ネットを炎上させることで真実をあぶりだそうとした。そのとき倉木が万丞に送ったメールには「名もなき正義の力を見せましょう」と書かれていた。

そんななか城ヶ崎が自殺。遺書では2年前の事件の責任を告白していたが、直接の原因は家族をネットの誹謗中傷から守るためで、指殺人だった。

倉木の元に咲良(関水渚)と乗り込んだ万丞。信じていた警察に裏切られ「これからはネットユーザーたちの知能で捜査する」と言う倉木に対し、万丞は城ヶ崎の家族と対面したことから得ることができた本当の黒幕を告げ、ネットの力を使った“正義”が1人の命を奪ったと言及。そして「一人ひとりの目を見て、直に声を聴いて初めて分かることもある」と続けた。

“名もなき正義”と言いつつ真実を見誤った倉木へ、これまでの事件で関係者や犯人と直接向き合うことを大切にしてきた万丞の心からの訴えだった。それは顔が見えない人々の意見を妄信することがある、ネット社会への警告でもある。

光と影が美しいコントラストを作り出した映像演出と、シム・ウンギョンと対峙した香取の白熱した演技は観る者をひきつけた。