――「相棒」シリーズ全体で、お好きなキャラクターを教えてください。
やはり強い女性キャラクターが登場するとワクワクします。いつか、社美彌子さん(仲間由紀恵)、片山雛子さん(木村佳乃)が、小料理屋「こてまり」に集うシーンを見てみたいです。そこになぜか遠峰小夜子さん(西田尚美)、そしてヒロコママの姿も…。かなり末恐ろしいシーンになりそうですね!(笑)
――篠原さんならではの「相棒」シリーズの楽しみ方はありますか?
レギュラーメンバーの方々、それぞれの初登場回を見た後、直近の回、もしくは最後の登場回で、どのように変わったのかを観ると楽しいです。
相棒は監督や脚本家の方が何人もいらっしゃるので、エピソードやシーズンを重ねることで、キャラクターに肉付けされたり削ったりと粘土細工のようにして作られていっているんだなと思います。
――「相棒」出演を通じて、視聴者に届けたいものは何でしょうか?
特に最近、今まではなんとなくで済まされていた社会における女性のあり方について、「いや、やっぱりおかしくないか?」と異議を唱え、改善しようという風潮にあると思います。
「相棒」という老若男女幅広い視聴者がいらっしゃる国民的番組だからこそ、男社会の中で働く“出雲麗音”という一人の女性を通して、さまざまな思いを共有していただけたらうれしいです!
――最後に、最終話を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。
最終話では、黒煙のように姿を表さない人物によって出雲麗音襲撃事件の真相が隠されてしまいます。そこに、謎めいた女性たちが次々と登場してきます。事件の被害者である出雲麗音もその一人です。
自分とは関係ないところでうごめいているものによって、自分を殺しかけた加害者が裁かれない。そんなとき、警察としての正義を選ぶのか、それとも被害者としての権利と正当性を選ぶのか。彼女の選択と結末は…。
そして、全てを白黒つけずにグレーでごまかそうとする大きな黒煙パワーに対し、杉下右京と冠城亘はどう立ち向かっていくのか…。相棒ならではの現代社会を風刺したお話だと思います。皆さま、乞うご期待くださいませ!
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