海外コンペで入賞の“新感覚クイズ”が番組化!若手ディレクターに“テレビの現場”を聞く

2021/03/19 12:00 配信

バラエティー

スタジオに大きなレーンを設置(C)カンテレ

「そういう手が…」他の番組への本音


――今の「有吉の壁」のお話のように、他の番組で「やられたな」と思う企画はありますか?

吉川:僕が言うのもおこがましいのですが、コロナ禍で海外に行けないという中で、テレビ東京さんがやっていた有吉(弘行)さんと粗品さんが司会の「有吉の世界同時中継〜今そっちはどうなってますか?〜」は、「ああ、そういう手があるんだな」と思いました。確かにそれだったら“海外に行けるな”と。

田中:この前(3月10日放送)の「水曜日のダウンタウンSP」(TBS系)の、CM出演権を“本当のドッキリ”で決めるというのは、SNSのトレンドにも上がっていたし、面白かったです。今までだと考えられなかった取り組みをちゃんと面白く描いていたのがすごかったです。特にお金を稼ぐかつ面白いみたいなことは、僕ら作り手が今後もっと重視しなきゃいけなくなると思っています。そういうのを無視して面白いものを作って、それが売れるのが一番いい美しい形だと思うのですが…。ビジネスと“面白い”という両輪があるのは、改めてすごいことだなと思いましたし、勉強になりました。

――今回お2人は、クイズ番組を企画されましたが、今後挑戦してみたいジャンルは?

吉川:最近、テレビの視聴率指標が変わってきて、若い人の数字を大切にするようになったので、テレビ局全体でもそういう番組が増えてきたと思うのですが、やっぱり若い人たちの中で話題になるような番組を作っていきたいなと。僕も小さい頃はテレビっ子で、テレビで面白かったことを喋ったり、テレビの真似ごとをしていました。若い人たちが楽しみに、またテレビを見てくれるような番組ができたらなと思います。

田中:ゲームの番組をやってみたいです。若い人たちがYouTubeなどでゲーム配信を見ているということは、それなりにみんな見たい、需要があるものなんだろうなと思うので。若い人たちの興味があるゲームとか漫画とか、サブカル系の番組ができないかなと考えています。

――最後に、改めて「QUIZ GO ROUND」の見どころをお願いします。

吉川:選択肢が回って、流れきるまでに取らなければいけないというハラハラ感があると思うのですが、出演者の方もそれですごく楽しんでくれたんです。視聴者の方も、流れ切る前に選ぶという形で参加できるようになっているので、普通のクイズ番組プラス、ゲーム的な要素も楽しんでもらえると思います。

田中:それに尽きますね(笑)。あとは、意外に高いセットなので、セットを見てもらいたいというぐらいです。めちゃくちゃ高かったので。

吉川:今っぽくないですよね(笑)。レーンだけで予算の半分くらい掛けているので、比率でいうとちょっとおかしなことになっています。

田中:一つのパーツではあるのですが、絶対これは必要だというこだわりの部分でもあったので、このレーンのおかげで少しでも(視聴者が)一緒にやれるような番組になっていたらいいなと、制作者のエゴですが思っています。

QUIZ GO ROUND 流れきる前に選びとれ!」は、3月19日(金)夜7時から放送。放送後、カンテレドーガにて無料見逃し配信予定。