眞島秀和、多くの現場で培ったバランス感覚は“何かを起こす”【てれびのスキマ】

2021/03/24 14:17 配信

芸能一般 コラム

“オジカワ”ブームの火付け役、眞島秀和※2020年ザテレビジョン撮影

“オジカワ”ブームの火付け役に


彼は「現場で育ててもらっている」と繰り返す。そして「準備はするけど、いかに現場で“準備したものを捨てられるか”」(同)だと語る。長身でチベットスナギツネに似た喜怒哀楽の判別しづらい目を持っていることから、クールだったり怪しげな役柄を数多く演じてきた眞島秀和だが、40歳を超えた頃から、コミカルで愛らしい役柄も急増。

隣の家族は青く見える」(2018年、フジテレビ系)や「おっさんずラブ」(2018年、テレビ朝日系)で立て続けに男性同士の恋愛を演じ、「サウナーマン~汗か涙かわからない~」(2019年、ABC)ではサウナに通う男として主演。さらに2020年には「おじさんはカワイイものがお好き。」(日本テレビ系)で「パグ太郎」のぬいぐるみなどカワイイものに目がないイケオジを演じ、「オジカワ」ブームの火付け役のひとりに。

“オジカワ大河”などとも評される「麒麟(きりん)がくる」(NHK総合ほか) で谷川博己演じる明智光秀の盟友であり、その最期に大きな影響を与えることになるはずの細川藤孝を演じている。

数多くの現場を見てきた眞島秀和の愛らしさと独特な色気と怪しさを内包したチベスナの目で、いつもドラマに“胸騒ぎ”を起こしている。

文=てれびのスキマ
1978年生まれ。テレビっ子。ライター。雑誌やWEBでテレビに関する連載多数。著書に「1989年のテレビっ子」、「タモリ学」など。近著に「全部やれ。日本テレビえげつない勝ち方」

※『月刊ザテレビジョン』2021年1月号