染谷俊之、「刀ステ」大坂夏の陣公演で「ステアラに勝ちたい」

2021/04/10 12:00 配信

2.5次元

作品によって変わる、鶴丸国永の役回り

――染谷さんは2016年の「虚伝 燃ゆる本能寺」、2019~2020年の「維伝 朧の志士たち」の2作に出演されていますが、その間に鶴丸国永という刀剣男士の印象は変わりましたか?

染谷 実は僕もつかみ切れていないのですが、それが鶴丸国永ならではだなと思います。自由で軽妙で酔狂で旨味があって、人がやらないようなことをする物好きで、ひょうひょうとしていてつかみどころがない。僕自身もつかむのに苦労する…というか、自分がつかめているのかも分かりません。「こんな刀剣男士です」と具体的には言えない、それが鶴丸国永の魅力なのかなと思っています。

鶴丸国永(つるまるくになが):染谷俊之(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会 (C)2015 EXNOA LLC/Nitroplus

――つかみどころのない役柄は、どのように役作りを進めていくのですか?

染谷 つかみどころがないまま進めていきます。だから稽古をしていて自分で驚くこともあって、それが演じていて楽しいところでもありますね。鶴丸国永を演じているときは、稽古のときも「こんなことをしたら、周りの共演者やお客さんが驚くんじゃないかな」と常に考えてながらやっています。

――稽古場の環境や共演するキャストによっても、鶴丸国永の在り方は変わってきそうですね。

染谷 そうですね。作品ごとに役回りは違うような気がします。「維伝」では“支える”という感じでした。玉城(裕規)くん演じる小烏丸と、陸奥守吉行を支えるポジションだった気がします。ほかの刀剣男士も、政府の刀剣男士だったり、顕現したてだったりしたので、引っ張るのは陸奥守吉行で、下から支えるのが鶴丸国永と小烏丸というイメージでした。

――「維伝」では小烏丸と共にシーンを引き締める一方、笑いが起きるシーンも担っていましたね。小西詠斗さん演じる堀川国広に「あんよが上手♪」と呼び掛けるシーンが印象的です(笑)。

染谷 あれは末満(健一)さんのアイデアです(笑)。詠斗が腕の中でキャッキャしてるのがかわいかったですね~(笑)。

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