坂口健太郎、3年ぶりの復活で“理詰め”から“熱い”刑事に「健人の成長を感じていただけるかと!」<シグナル>

2021/03/30 07:00 配信

ドラマ 映画 インタビュー

坂口健太郎インタビュー

坂口健太郎撮影=横山マサト

――スペシャルドラマは原作でも人気の高かったエピソードだそうですね。

今回も連ドラと同様に原作をリスペクトしつつ、日本ならではのよさを入れ込んだ物語になっています。ただ、連ドラと一つ違うのは、「自殺したはずの婚約者を探す」という無線機とは別のファンタジー要素が入っているところ。そこから事件の真相にたどり着くまでの伏線の回収がとても面白いなと思いました。

――スペシャルドラマで健人が対峙するのは、元警察官で建設会社社長の石川(青木崇高)。警察権力をバックに好き勝手している、なかなかのワルですね。

石川はひどいこともたくさんしているし、完全悪のような存在で、本当イヤなヤツだと思います。たぶん、ドラマを見てくださる方も「石川、ものすごく腹立つなぁ」と思うと思いますよ。でも、最終的にはスカッとした気持ちになれると思います。

――石川を演じた青木崇高さんとの共演はいかがでしたか?

ものすごく濃かったです(笑)。石川は本当にクズ野郎なんですが、青木さんはそれを思いきり振りきったお芝居で演じてくださったので、健人としても全力で対峙することができました。

――健人として連続ドラマからの成長を感じることはできましたか?

これまでの健人は頭で考えて、理詰めで押すタイプの刑事でしたが、スペシャルドラマでは相手の胸ぐらをつかんだり、肉体を使って捜査するシーンもあって。とくに後半では熱量の高い健人が見られます。そして、それは劇場版への助走にもなっていて、健人の成長を感じていただけるのではないかと思います。

――確かに連続ドラマの最初の頃の健人は、誰のことも信用していないような雰囲気がありました。

正直、連続ドラマのときの健人の方が痛々しかったと思います。自分の考えだけで一人暴走するような男で、お兄ちゃんの事件があったから警察のことも信用していなかった。彼にとっては長期未解決事件捜査班のメンバーとの出会いが大きく、それが健人の精神を豊かにしていったのだと思います。