木村拓哉、“男の憧れ・自分の憧れ”でいるために進化の歩みは止めない【てれびのスキマ】

2021/03/31 17:10 配信

芸能一般 コラム

木村拓哉

ヒットドラマからアニメ映画の声優まで多彩な演技力で魅了


王道の恋愛ドラマで大ヒットを飛ばす一方で、「ギフト」(1997年、フジテレビ系)のようなハードボイルドなドラマや「古畑任三郎」の2期(1996年、フジテレビ系)での犯人役、「世にも奇妙な物語」「BLACK ROOM」(2001年、フジテレビ系)では石井克人によるシュールな世界観を演じきるなど、クセのある印象深い作品も少なくない。

だが、次代のスターの宿命のように、いつしかこう囁かれ始めた。「キムタクはもう終わった―」

けれどそんな声とは関係なく木村は「HERO」(2001年ほか、フジテレビ系)、「GOOD LUCK!!」(2003年、TBS系)、「華麗なる一族」(2007年、TBS系)、「BG~身辺警護人~」(2018年ほか、テレビ朝日系)、「グランメゾン東京」(2019年、ほかTBS系)などヒットドラマを生み出し続けた。映画「武士の一分」(2006年)や声優を務めたアニメ映画「ハウルの動く城」(2004年) では、ドラマでの演技とは一味違う演技でその引き出しの多さを見せつけた。

「キムタク」とは、いわば「“男の子”の理想」の姿である。憧れそのものだ。男子なら誰もが「キムタク」になりたいと思っている。けれど、現実ではなれないから、別の道を模索し、ついでに悔しいから「キムタク(笑)」なんて半笑いで揶揄したりする。それはきっとこちらが恥ずかしくなってしまうほど恥ずかしげもなくカッコイイ、木村拓哉へのカッコ悪い照れ隠しだ。