山崎育三郎、瀧本美織、市原隼人が挑む“ドロキュン”劇場開幕「人の欲に溺れた滑稽な姿を楽しんでください」

2021/04/02 07:00 配信

ドラマ インタビュー


――市原さんはいかがですか。

山崎:もう「アツイ」とかじゃないんですよ。いっちーはすごく信念を持っていてとにかく自分に正直。嘘をつかないし、物事に真っ正面からぶつかっていく。あと、人に対して優しい。苦しいこととかつらいことを経験したからこそ人に優しくなれると思っているので、優しさは強さだと思うんですね。だから、歳を重ねるごとに、心も体も強くなっていると思います。

実は初めて会ったのはいっちーが中学生の頃なんですよ。いっちーは忘れてるんですけど(笑)。俺は高校生で、一緒にビリヤードに行って、遠くで電話して戻ってきたら「お父さんが怒ってるから、僕帰ります」って言ってたんですよね。すごくかわいくて美少年で、こんなきれいな顔をしている男の子がいるんだってびっくりしたぐらい。今回、初めての共演なんですけど、歳を重ねるごとに魅力的になっていると感じます。

瀧本:お芝居って目で伝わるところが大きいと思うんですけど、優しさが目の奥からにじみ出ていて、本当に汚れないというかピュアで少年のような方というのが目で伝わってくるんです。本当に魅力的な方だなと思います。

市原:ありがとうございます(照)。

2週連続ドラマ「殴り愛、炎」(テレビ朝日系)で共演する山崎育三郎、瀧本美織、市原隼人撮影=富田一也

純粋に人を真っすぐに思っているゆえの“人の愛し方”を感じてもらえたら


――皆さんがお互いに信頼し合っているのが伝わってきました。最後にドラマの見どころを教えてください。

瀧本:一つ選ぶのは難しいですね。

山崎:たくさんあるよね。一つに絞れない。

瀧本:今までの「奪い愛」シリーズを見てきた方にも、きっと楽しんでいただけると思います。拳と拳のぶつかり合い、それに愛憎を乗せた殴り合い。ドロドロしているようですけど、純粋に人を真っすぐに思っているゆえの“人の愛し方”を感じてもらえたらいいなと思います。

山崎:僕たちだけでなく、出てくるキャラクターがみんな濃いんですよ。酒井若菜さんが演じる(光男の幼なじみの)家子さんは最初から最後までずっとぶっ飛んでいますし、かき回すと思います。

市原:僕は家子さんに札束でたたかれてますからね(笑)。

山崎:家子さん怖いんだよ(笑)。あとは、西岡德馬さんも濃いですし、石野真子さんも面白いお芝居をされています。永井大さんは髪形から謎です(笑)。それぐらいみんなが自分の中にあるぶっ飛ぶスイッチみたいなのを持って挑んでいたし、何かをしたくなっちゃう現場だったと思います。

みんながすごく純粋で、自分の何かを信じて生きている人たちばかりなので、めちゃくちゃなことはあるんだけど、どのキャラクターも愛おしくなるというのがポイントだと思います。本当にツッコミどころが満載なので、みんなで見つけてほしいです。

瀧本:ツッコんでほしいです! SNSとかでぜひつぶやいてください。

市原:手で顔を覆いながらも指の隙間から見てしまいたくなるような、そして、見てしまったものが全てが衝撃的なシーンになっているような作品ですので、とにかく人の欲に溺れた滑稽な姿を楽しんでください。すごく人間くさくて、愛くるしくて、一生懸命生きている登場人物たちを抱きしめてあげてください!

山崎:みんな正直に思いをぶつけていく。今の時代、そういうのってなかなかないじゃないですか。本気でぶつかり合うことをしたことがないという方も多いかもしれません。でも、この作品の人たちは自分の思いをバーンってぶつけていく。それは逆に新しさがあるんじゃないかと。この時代だからこそ、新鮮さがあると思います。

取材・文=Rum

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