霜降り明星・せいや「今田さんに“おまえ”と言うのが難しかった」今田耕司とW主演<てれびのおばけ>

2021/04/14 22:30 配信

芸能一般

取材会より石井杏奈、今田耕司、せいや、藤田玲(写真左から)

今田耕司霜降り明星せいやがW主演、鈴木おさむが脚本を手掛ける舞台「てれびのおばけ」が、4月14日より東京・下北沢の「本多劇場」にて開幕。同日ゲネプロが行われ、その後の取材会に、今田、せいや藤田玲石井杏奈が登壇した。

現代と1980年代、二つの時代においてテレビを作る人たちを描く本作。今田とせいやは、「面白いって何なのか?」「伝えるってなにか?」「テレビの正義ってなにか?」を追い求め、“てれびのおばけ”になるしかなかった主人公を演じる。

「これ、あの人かな?というのがあった」(今田)


今田は本作について、「昔と今を比べるというよりは、“面白い”ということって、幅広いんだなと改めて教えてくれるような作品」と見どころを語る。そして、「80年代の設定なんですけど、(脚本の)おさむくんも同じ時代に同じものを見ていたので、『これ、あの人かな?』というのはありました。空想の人というよりは、実際に関わってきた人なので、世界に入りやすかったです」と感想を述べた。

初舞台となるせいやは、「バラエティー番組の話ということで、興味がある内容で、話が入ってきやすかったです。ほぼリアルな話やと思うので、怖いなとも思いましたし、考えさせられました」と内容についてコメント。

さらに、役どころに関して、「違和感があったのは、(演じる役が)今田さんの役より年上になる点。今田さんに『おまえ』と言うのが難しかった」と語り、「稽古で『おまえ、おまえ』と言っていると、テレビ番組で司会をしている今田さんを見て、『あ、そうやった!』と思うことがありました(笑)。オン・オフが分からなくなるというか、不思議でした」と、役に入り込んでいることを明かした。

W主演を務める今田耕司、せいや※提供写真

「あれがゲネプロでよかった(笑)」(せいや)


ゲネプロでの演技について、今田は「段取りが入りきっていなくて、謎の行動があった。このあとの舞台がドキドキです」と反省。せいやも「今田さんとのアドリブが何回かあるんですよ。クスッと笑えるような。そこで、世界観が違うことを言ってしまったので、あれがゲネプロでよかった(笑)。アドリブが楽し過ぎて、いき過ぎたので調整します」と話した。

せいやと同じく初舞台だという石井は、本公演ではリラックスして演技することを目標に挙げ、「みんなジャガイモだと思って(演技します)」と宣言。それに対し、今田は「久しぶりに聞いた(笑)。80年代をちゃんと再現してるね!」とちゃかし、せいやも「相場はカボチャですよ!」とツッコミを入れ、笑いを誘った。

一方、藤田は「ストイックな作りになっていて、“エンタメ感”というよりは、4人の生きる様を見せている舞台。この感じだったら、本番、素晴らしいものを皆さんに伝えられると思います」と手応えを感じた様子。そして、「セットを動かすことがすごく多いんですけど、大事なシーンで足が引っ掛かった。間合いを調整していきたい」と本番に向け意気込んだ。