吉沢亮、「トモダチゲーム」の見どころは「友情や人間の汚い部分」

2017/03/09 06:00 配信

ドラマ

漫画「トモダチゲーム」が映像化され、テレビドラマが4月からスタート。さらに、'17年内に映画も公開される予定となっている。

そこで、ドラマスタートを前に主人公・片切友一を演じる吉沢亮にインタビュー。作品の魅力や見どころなどを語ってもらった。

「トモダチゲーム」がテレビドラマ&映画化される。そこで、主人公・片切友一を演じる吉沢亮に話を聞いた


「トモダチゲーム」は原作・山口ミコト、漫画・佐藤友生による作品。「別冊少年マガジン」(講談社)で'14年1月号から連載されている。

高校生の友一は、仲の良い4人のクラスメート・美笠天智(山田裕貴)、沢良宜志法(内田理央)、四部誠(大倉士門)、心木ゆとり(虹のコンキスタドール根本凪)と共に、大金の懸かった謎の“トモダチゲーム”に参加。

「友人を疑ってしまう」ような内容の“トモダチゲーム”において、友一と4人の友人は“金”より“友”を選べるのかを試されていく。

クラスメート5人での撮影を、「仲良かったですし、毎日朝早くから夜中までの撮影だったので、合宿みたいな感じでした」と明かした(C)山口ミコト・佐藤友生/講談社 (C)2017「トモダチゲーム」製作委員会


吉沢亮が「トモダチゲーム」を語る


――初めに、「トモダチゲーム」という作品について教えてください。

どこにでもいるような仲の良いクラスメートの男女5人が、突然「トモダチゲーム」という謎のゲームに巻き込まれることになります。今まで普通に接してきた友達の裏の顔がどんどん見えてきて、友情やお金、恋愛感情が絡んで崩れていくっていう流れで。そんな中、本当に友達を選べるのかという、「お金を取るのか? 友達を取るのか?」みたいなものがテーマになっている作品です。

――そして、吉沢さんが演じる片切友一についても紹介していただけますか?

物語の主人公で、すごく貧乏な暮らしをしています。両親がいなくて、1人でバイトしたり自活していて。その中で唯一の支えだった友達というものに、この「トモダチゲーム」の中で裏切られて、どんどん友達を信用できなくなっていきます。壮絶な過去があって、そこで生まれた彼の人間性や汚い部分、下衆な部分がすごく出てきてますが、そういう部分を出しながらも、友達を守る!みたいな、ダークヒーローのような要素のある役です。

吉沢が演じる主人公・友一はある日、突然「トモダチゲーム」に巻き込まれてしまう。吉沢は「友達の裏の顔がどんどん見えてきます」と話す(C)山口ミコト・佐藤友生/講談社 (C)2017「トモダチゲーム」製作委員会


――劇中、「トモダチゲーム」への参加という理不尽な状況にいきなり放り込まれてしまいますが、吉沢さんだったらゲームに参加しますか?

しないでしょうね(笑)。しないですけど、参加しなきゃいけない状況。そんな中、どうなるんですかね?「ゲームに参加して、賞金何百万円をもらえる」とかだったら、まだ友達を信じ続けられると思うんですけど…負けたら身に覚えのない借金を背負わされるっていう、しかも誰の借金なのかも分からないっていう状況だと、ちょっと友達を疑っちゃいますよね。

――できれば、そんな状況にはなりたくないですね。

なりたくないです!(笑)

吉沢亮の大きな決断とは!?


――劇中では「友達か? お金か?」という難しい選択を迫られますが、これまでの人生で吉沢さんにとって難しい選択や大きな決断ってありましたか?

大きな決断…あんまりない気がします (笑)。なんとなくスルスルと、あんまり考えずにやってる気がするので。

――今のところ、あまり大きな岐路だったと感じるものはなかった感じですか?

仕事も何かと天秤にかけて始めたわけでもないし、気付いたらやっていたみたいな感じなので。でも、過去に「この作品をやるべきなのか、やらないべきなのか」みたいな部分はありました。「このタイミングで、この作品をやるのは果たして正解なのか?」みたいな。

もちろん長い目で見て、役者としてやっていく上では、全部が絶対に必要な経験なんですけど。「今このタイミングで、これをやるよりも、もっと必要な物があるんじゃないか」とか、そういう事を考えたりする瞬間っていうのはよくありますね。

自身の、これまでの人生での岐路についても語ってくれた


――心理戦といった内容の作品なので、目で語るような演技も多かったと思いますが、やはり難しかったですか?

難しかったです! ドラマ版は「コックリさんゲーム」っていう、みんなで「はい」か「いいえ」かを選ぶゲームで、喋っちゃいけないっていうルールだから一言も喋れないので、それぞれの表情を見たりとか。

――その表情も、嘘かもしれませんからね。

そうなんですよ。「コックリさんゲーム」は5ゲームあって、その中でも段階とかあるし、目線の動き1つで感情を出さなきゃいけなかったりして難しかったです。ただ、やってる時は意外とみんな集中してるから、自然とそういう顔になっていたので、すんなりできていたような気もしますけど(笑)。