剣持の相棒・漆原を演じる岡山天音とは、現場でディスカッションを重ねた。
「ミステリー要素が強くて、事実として描かれていないことがたくさんあるんです。演じる上でも想像で補わなければいけない部分があるので、天音くんとは、そこをどう理解しているかを話していました。まぁ、答えがないので、結論も出ないんですけど(笑)。監督とは役については話さなかったですね。『自分で書いた本なので、自身の考えにとらわれ過ぎないように役を託した』とおっしゃっていました。映画を見た方からは、舞台を見ているようだったと言われたりもするんですが、それは没入感があるからだと思うんです。図書館という限られた空間で、本を探している音やコツコツと足跡が響いて、みんなが話す人に注目している。監督も、あえて音楽を使わなかったそうです。見ている人もその場にいるような、そんな空気感をリアルに感じられると思います」
図書館襲撃に電波ジャック…それは剣持たち自らの〝正義〟の下に繰り広げられていく。ちなみに、もし中川が何かを盗むとしたら…?
「でっかい家を盗んでみたいですね。ハリウッド俳優たちが暮らしているような豪邸がいいです! 僕、豪邸を特集した番組を見るのが好きで、そういう家に住むことに強い憧れがあるんですよね。広い庭があって、たくさん部屋がある家で、のんびりと暮らしてみたいです(笑)」
取材・文=横前さやか
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