和田庵、母親役の尾野真千子は「お会いする前は怖い人という印象がありました」

2021/04/28 07:30 配信

映画 会見

和田庵が映画「茜色に焼かれる」の完成報告会に登場した撮影:ブルータス海田

若手俳優の和田庵が、4月27日に都内で行われた映画「茜色に焼かれる」の完成報告会に登場。共演の尾野真千子片山友希オダギリジョー永瀬正敏石井裕也監督と登壇し、母親役の尾野の印象などを語った。

同作は、社会的弱者が生きづらい時代に翻弄(ほんろう)され、もがきながらも懸命に生きようとする母子の姿を描くヒューマンドラマ。多難の時代に逆風を受けながらも前向きに歩もうとする主人公・田中良子役を尾野が務め、「舟を編む」(2013年)、「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(2017年)などで知られる石井監督がメガホンを取る。和田は、良子の息子・純平を演じる。

和田は2005年8月22日生まれ、東京都出身の15歳。8歳から芸能活動をスタートさせ、映画「ミックス。」(2017年)やドラマ「隣の家族は青く見える」(2018年、フジテレビ系)などに出演した後、語学力と人間力を高めるべくカナダへと留学。そして2020年夏に帰国し、今作のオーディションに参加したという。

オーディションについて、和田は「カナダ留学から帰国後で、2年ぶりのオーディションということもあって、すごい緊張していたんですけど、石井監督に初めてお会いした時、すごく気さくで話しやすい方だなって。この役を選んでいただいたときに、初めて台本を見て、せりふの本当に多い役で、自分自身プレッシャーだったり、不安な気持ちもあったんですけど、それ以上に選んでいただけて光栄だなって。いろんな感情が入り混じっていました」と振り返った。

そんな和田を選んだ決め手について、石井監督は「『こんにちは、和田庵です』のあいさつで決めました。独特の、文字に起こしても伝わらないであろう誠実さがあって。それに、“変声期”だったんですよね。一生に一度しかない時期だったので、映画にできてよかった」と明かした。