印象的なシーンとして、松下由樹が演じる上司の桃井と、菅野の母親の墓参りに行くシーンを挙げた水野。「週間予報では“曇りのち雨”だったんです。この映画は屋内のシーンが多くて、屋外のシーンが限られているのでより重要になってくるんですけど、当日は快晴でした。天気が良くて、海もすごくキレイなところで撮影できて、この『お終活』という映画が、映画の神様に味方してもらった瞬間だったのかなって思いました」とその理由を明かした。
その上司役の松下は、水野と同じ愛知・名古屋市出身。松下は「名古屋での撮影の時に初めてお会いしました。名古屋で活躍されているのは知ってましたし、リーダーで、シュッとしたイケメンなので『もしかしたら話しづらい方なのかな?』とかいろいろ想像してました。でも会ってみたら、同郷のよしみというか、親しみが湧いて、私の方から砕けていったような気がします(笑)。周りに気を使って、コミュニケーションを取っていただけたので、上司・部下の関係でしたけど、すごく素直にしっかりと演じることができました」と、水野の人柄も含めて絶賛。
今作の見どころについて、水野は「僕が演じる菅野も父親と確執があって、家族だから簡単に“許す”とかできなかったり、リスタートすることができなかったりすると思うんです。でも、家族だからこそ向き合わなければいけないことがある。そう思いながら演じていました。この作品は全体的にはコメディー要素が多いですが、人間が、家族が成長していく物語でもあります。大原夫妻が成長していくところも見どころですし、菅野の成長も見どころの一つです」と語った。
そして最後は「世代を選ばない映画ができました。この映画のすごいところは、“誰かと見たくなる”というところ。コロナ禍で人に会うことが制限されていて、“誰かと”が難しい時代とは僕も感じています。でも、こんな時代だからこそ、誰かと見る映画は素晴らしいと思いますし、伝わると思っています。そういう部分を僕らはしっかりとPRしていきたいと思います」というメッセージで締めくくった。
映画「映画「お終活 熟春! 人生、百年時代の過ごし方」は5月21日(金)より全国ロードショー。
◆取材・文・撮影=田中隆信
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