民放連ドラとして初めて“刑事裁判官”の活躍を描くドラマ「イチケイのカラス」(毎週月曜夜9:00-9:57、フジテレビ系)では、型破りな刑事裁判官・入間みちお(竹野内豊)から目が離せない。
黒い法服に身を包んではいるものの、その下はデニムシャツとパンツというラフなスタイルがみちお流。裁判の進め方も独創的で、気になったことはとことん実地で調べていく。それは、以前は弁護士だったみちおの「弁護士から見た刑事裁判官に思う“どうして?”を全部実践したい」という熱意に基づいている。破天荒ながらも人間くさく温かい、みちおの活躍は爽快だ。
離婚に向けた活動=リコカツというキーワードを男女の普遍的なかかわりを味わい深く描き出す“離婚するかもエンターテインメント”「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)では、永山瑛太演じる自衛官・紘一のキャラクターが強烈だ。
厳格な自衛官一家で育った紘一は口調も考え方も四角四面。自衛隊用語を日常でも発するなど、絵にかいたようなカタブツ人間。自衛隊の隊服は、そんな紘一を象徴するアイテムだ。そんな紘一だから、自由奔放な性格の咲(北川景子)とはケンカばかり。2人はついに離婚を考えるように…。
しかしその一方で、優しさを見せる場面も。5月7日に放送された第4話では、咲が親の離婚に直面し「やっぱり寂しいね、戻る家がなくなるって」と涙をこぼすと、紘一が「離婚はやめよう、君が傷つく姿をもう見たくない」と抱きしめ、視聴者をキュンとさせた。
「着飾る恋には理由があって」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の自由気ままなキッチンカー店主・駿は、好きなときだけ営業し、純利益が10万円稼げれば営業しないなど、超マイペース。余計なものは一切持たないミニマリストと、超がつく個性キャラだ。人気沸騰中の俳優・横浜流星が演じる。
今でこそ、自由気ままなキッチンカー経営だが、かつてはスペイン料理レストランの若きシェフとして注目を浴びていたという駿。5月11日(火)放送の第4話では、そんな駿のレストランシェフ姿が初めて登場する。こちらも要チェックだ。
誰しも制服を着ていると、2割増し3割増しでカッコよく見えるもの。それは、勉強やスポーツ、仕事など真剣に打ち込んでいるからだろうか。それが今をときめくイケメン俳優であれば、なおのこと。春ドラマは、年齢も舞台もキャラクターも実に様々な個性派“制服イケメン”の活躍するドラマに注目してみるのも面白そうだ。
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