――台本を読んだ感想は?
じっくり読みたい台本もあるし、テンポよくどんどん読む作品もあるんですが、「ナイト・ドクター」は、テンポよく読めて、次のページをめくるのが楽しみになる本でした。そういう作品ってなかなか出会わないんです。読んでいてワクワクするし、どうなるんだろう?おもしろい!と次が読みたくなる作品でした。視聴者の方には、共感していただく部分や考えさせられる部分が良いバランスでちりばめられていると思います。
――演じられる役柄についてどういう印象をお持ちですか?
本郷先生、かっこいいんですよ(笑)。若い医師に比べて何十倍という“人の生き死に”を見てきているので、それが体にも心にも染みついている男です。撮影現場に“救命救急医の心得”という本が置いてあるんです。そこには“どんな状況であっても患者の前では絶対に笑うな”と書いてありました。仲良くなった患者さんと笑顔で話していたとして、その横には重体の患者さんがいるかもしれない。救急は360度全て見えていないといけない現場なんだと思います。まだ分からないことも多い若い医師たちとの違いを、そういったところで出せればと思っています。
――「ナイト・ドクター」チーム5人の印象は?
ナイト・ドクターのみんなはいろいろな事情を抱えながら医師になっていて、作品自体が少し重く感じられるのかな?と思ったんですが、5人みんな若いので、“目の前にどんな悩みがあっても、どうにかしてやろう”というエネルギーを感じますね。若いエネルギーというのは、そういう悩みも重々しくなりすぎないのかなと思います。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
月曜9時からのドラマなので、1週間が始まって、次の日から頑張るぞと思える作品にしたいです。自分がいつ患者になるか分からない世の中です。当たり前だと思っている普段の生活や、周りにいる人たちの大切さだったり、今までとちがう目線で日常のさまざまなことを改めて見ることができる。この作品がそのきっかけになれば良いなと思います。
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