――主演の亀梨さんとの関係は男同士ならではのものがありましたね!
僕は最後のシーンが好きで、あそこは先輩というかライバルというか、いい距離感ですよね。特に大神と功太(亀梨)との関係でいえば、相手が亀梨さんで良かったなあと思いました。
亀梨さんとのシーンでは、間違えると「大丈夫だから、気にしなくていいから」って優しく言ってくださって…。亀梨さんってもっとクールで物静か方なのかなとか思っていたんですけど、全然そんなことなくて、すごく優しいお兄さんという感じで本当にすてきでした。
――ヒロインの土屋さんの印象はいかがですか?
土屋さんとは、これから公開のものも含めてたくさん共演させていただいていますが、毎回全然違ったキャラクターで、関係性を演じています。
「PとJK」のカコに関しては、土屋さんだからこそ出せる優しさというか、包容力があって、だからこそ、大神のもどかしさというのが引き出されたんじゃないかなと思いました。
――「PとJK」もそうですが、来年の頭までに多数の映画出演が決まっているそうですが、これまでいろいろな役に挑戦されて、演じる上で変わった点はありますか?
純粋に演技が好きになりました。この仕事がますます好きになったと言いますか、たくさんの作品に関わり、いろいろな役を頂くことができて幸せだなと思います。その役をどう自分のものにして演じるかというのが、難しいですね。
前だったら難しかったことすら考えられず、せりふが覚えられない感じだったんですけど、理解が深まるにつれてゴールが見えなくなる感じがあります。
――演じるときは、いつも自分なりのアイデアを監督にぶつけるのでしょうか?
僕はそうしています。監督と話して、削いで良さそうな部分は削いでいく感じですね。
――反対に「自由に演じてみて」と言われることもあるわけですよね?
そうなんですよ! 僕はそれが苦手なんですが、「ReLIFE リライフ」はそれが多かったです! 明るくてメインキャラクターの中でも特に自由にやっていいキャラクターで…。僕って自由なキャラクターはこれまであまりなかったので、大変でした。
そもそも明るい人間ではないので、撮影の序盤に「無理しているように見えるよ」って言われてしまって。それがすごく悔しくて、もっと振り切ってやらなきゃなって意識になりました。
台本以上のものを出さないといけない上、「ReLIFE リライフ」における僕のキャラクターは明るさ、チャラさが強みなので、自由って難しいなって思いながら演じました(笑)。
――高杉さんは漫画原作の作品を演じられることも多いと思いますが、ご自身が漫画もお好きということで、読みながら実写化を意識することはありますか?
それはあまり考えません(笑)。でも原作モノって難しいですし、演じるときは常に不安が付きまといますね。原作だからこそイメージしやすいってこともあるんですけど、どちらかといえば難しくて、不安という思いが8割くらいを占めています。
――特に漫画だとビジュアルが目に見えてありますからね。
そうなんですよ! 漫画は洗練されたビジュアルが既に存在していますからね。芸術品というか、理想の造形になっているので、それを再現するというのは絶対に難しいんですよ。
――どこまで似せればいいのかもありますよね。
そうですね。あえて全然違えている場合もありますし。それは映像作品を成り立たせるためのキャラクターになっているので、それはそれで正解ですし。
「ReLIFE リライフ」はキャラクター的にも原作と違っていたので、かなり悩みましたが、振り切って演じられました。
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