また、ラストで風真、凪沙、アンナと対峙した大和が発した言葉は衝撃を呼んだ。アンナは、始と大和らでつくった「世界初のゲノム編集ベビー」だったのだ。
始の研究室の回想シーンでは、風真と、凪沙の姉である水帆(真木よう子/2役)の姿があった。風真が「あの事件にすべて投げうってきたのはこの俺ですよ!20年間。どんだけ人生ささげてきたか…」と言う場面があったが、20年前の事件が何なのかはまだはっきりとは分からない。たびたび回想シーンとして挟み込まれてきた、19年前に始が起こした事故についても。その事故では、水帆が亡くなっている。
まだ謎は多く、黒幕は1人だけじゃない可能性が考えられ、視聴者の考察では第4話でアンナと親友になった朋美(橋本環奈)、さらには風真を怪しむ声も高まっている。
これまでのポンコツ探偵と天才助手という要素は影を潜めていき、クライマックスへの導入を感じさせるサスペンスな雰囲気が漂った第7話。本作の総監督を務める入江悠は放送後、自身のTwitterに「やっと言える。この2年半ほどずっとゲノム編集と遺伝子工学などについて調べてきたということを。次週8話から最終話まで最先端の科学と倫理の問題へ突入していきます」と投稿した。タブーとされる領域に踏み込む社会派の展開に期待したい。
次回、第8話は5月30日(日)に放送。「知っていることを全部話して!」とアンナに詰め寄られ、風真と栗田がすべてを語り始める。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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