――第2シリーズでは、先輩の松本幸四郎さん、尾上松也さんもご出演されます。一緒に演じられていかがでしたか?
松本幸四郎さんは、僕自身、目標としている役者さんの一人でもありますので、最初共演が決まった時は、本当かな?嘘じゃないの?と疑ってしまいました(笑)。
尾上松也さんも、出演いただけると聞いたときはとても心強かったです。お二人とも、現場を楽しんでくださっている印象で、とてもうれしかったです。僕もお二人とのお芝居を楽しみながら演じました。
ですが、先輩とのシーンは緊張しました。特に幸四郎さんと二人のお芝居の時には現場も独特の緊張感が生まれているみたいで、スタッフさんに「緊張しているね」と言われました。そんなときに、幸四郎さんは「なんでここにまで来て隼人と仕事しなきゃいけないんだ」と冗談を言って緊張を解いてくださって(笑)。ひどくないですか?(笑)
でもこうやって、僕のことを率先していじってくださって、現場の雰囲気を明るくする、本当にチャーミングな方だなと思いました。こんな風に言ってくださってありがたいですし、うれしいですね。
――第2弾を制作する際にプロデューサーの方にお願いしたことがあると聞きました。どのようなことをお話されたのでしょうか。
卯之吉は剣術ができない役どころなので、パート1では全く立ち回りがなかったんです。気絶しているだけで…。それをプロデューサーの方に「次やるなら立ち回りもやりたい」ということを伝えたら「分かりました!」と言ってくださって。
僕は卯之吉の立ち回りが増えるのかな?と思っていたのですが、まさかのもう一役増えていて…プロデューサーの方に「これで立ち回りいっぱいできるね!」と言われました(笑)。
卯之吉はただでさえ、せりふが多いのに幸千代もいっぱいしゃべるじゃないですか、そして卯之吉が気絶している目の前で幸千代が立ち回りするでしょう?もう本当に覚えることがたくさんあって、頭も変えないといけないので早変わりの連続で…最初はどうなることかと不安もありました。
ですが、二役というのは気分転換にもなりましたし、卯之吉はこれまで“受け”の芝居といいますか、あしらうような受け流す演技が多かったので、幸千代の正面衝突するような力強くぶつかっていくような役柄は演じていてとてもやりがいを感じました。
そして、幸千代という別視点をもったことによって、これまで卯之吉として渡辺いっけいさんや、稲森いずみさんのようなすごい役者さんたちとこれまで自分はお芝居していたんだ!ということを再確認できました。
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