中村隼人、“憧れの先輩”松本幸四郎は「僕のことを率先していじってくださって…」 現場での愛されエピソードを語る<大富豪同心2>

2021/05/28 08:00 配信

ドラマ インタビュー

【写真を見る】インタビュー中もさわやかすぎる!笑顔が素敵な中村隼人撮影=阿部岳人


中村隼人「悔しい思いもたくさんしました」


――前作からのこの2年間で、ご自身の中で変化したことはありますか?

スタンスはあまり変わっていないのですが、やはり新型コロナウイルスの影響で、半年間休みがあり本当にいろんなことを考えました。仕事があるのは当たり前じゃないということを改めて痛感しました。

友人である神木隆之介や映像作品の役者仲間は、仕事に取り組んでいるのに、自分だけ舞台がなくて稽古も感染予防対策でできなかったりとか、本当につらい時間、自分は必要とされてないのではないかと感じる時間があり、悔しい思いもたくさんしました。だからこそ、仕事ができるということは本当にありがたいことだなと日々感謝しています。

あとは、芝居的なことで言うと「スーパー歌舞伎」を経験して座頭のあり方や現場を引っ張っていく姿というものを勉強できましたし、それを体現できるようにはなったのではないかと思いますね。

気絶してしまった卯之吉(中村隼人)(C)NHK


――最後にこの作品の見どころを教えてください。

暗いニュースが多く、外に遊びに行ったりとかできない、ストレスがたまる世の中ですが、「大富豪同心」は何も考えずに楽しめる作品といいますか、たくさん笑いが散りばめられている作品です。子供からお年寄りの方までどの年齢層の方が見ても共感できる作品になっているのではないかと思います。

僕自身の見どころとしましては、二役を演じるというところや、卯之吉と幸千代のそれぞれの恋愛模様も描かれます。身分は違いますが、甘酸っぱいようなもどかしいような卯之吉と美鈴(新川)、幸千代と真琴姫(深川麻衣)の関係も楽しんで見ていただけたらと思います。

あとは、卯之吉の気絶ですね!石井さんからぎっくり腰になったときに気絶したときのエピソードを聞いて、それを参考にしたりなど様々な気絶に挑戦しました。Twitterとかで「#気絶」ってトレンド入りするくらい、話題となってくれたらうれしいです(笑)。


第1回「もう一人の卯之吉」あらすじ


桜舞い散る春の江戸。将軍が病に倒れ、徳川政権を揺るがす事態が発生。老中の甘利備前守(松本幸四郎)は将軍・家政(尾上松也)より「あの男を呼べ」と仰せつかる。

そんなことなどつゆ知らず、南町奉行所の同心・八巻卯之吉(中村隼人)は近頃、寺社巡りにハマり、寺の境内にて自らに瓜二つの謎の男(隼人・2役)とすれ違う。

一方、夜の江戸にて甲府勤番を名乗る謎の駕籠が襲われる。そこに卯之吉の先輩の南町同心・村田(池内博之)たちが遭遇、事件は思わぬ方向に…。