――水族館の設置場所に構想はおありですか?
大きな水族館を作るっていうよりも、いろんな場所に小っちゃいものをいっぱい作りたいんです。なので、休むの日に気合いを入れて行くような大きな水族館じゃなくて、仕事帰りにフラッと寄れるような、学校の近くにあるような、日常に溶け込んだところに魚のいる空間を作っていきたいですね。
修士までずっと心理学を研究していましたが、鑑賞魚の癒し効果をベースに置いたヒーリングアクアリウムや、僕の大好きな幼魚たちを展示するような水族館もいいですね。大きな水槽は要らないんです。小っちゃい水槽スペース、幼魚スペースを、駅の中だとか、商業施設の中だとか、いろんなところに作っていきたいし、コンセプトを全国に広げていきたい。そういう夢があります。
水族館に一人で行くという文化がまだ根付いていない気がするんです。本来、夜9時くらいまで開いている水族館は多いので、仕事帰りに、今日の疲れを癒やしにコーヒー一杯飲みにカフェに立ち寄るみたいな感覚で水族館に行ってくれると、より魚との距離が近づくんじゃないかなと思いますね。その入り口になれるような、小っちゃな施設をいろんなところに作っていきたいです。
――お話、ありがとうございました。
あ、そうそう。ドラマの魚類監修も最近担当しましたね。「恋はDeepに」(日本テレビ系)。結構マニアックな魚の名前を提出したんですけど、それを石原さとみさんがサラリと言ってくださっていて、うれしい限りでした。ハナハゼという言葉が石原さとみさんの口から出る日がくるとは(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)