2003年10月にスタートし、毎週、食材に秘められた物語や人と食との関わり、食文化の歴史などを丁寧に紹介してきた「食彩の王国」(テレビ朝日ほか)。3月18日(土)の春スペシャルでは、番組のナレーションを務める薬師丸ひろ子が実際に食材の現場へと飛び出す、『もてなし宿の食材物語』を放送する。
今回の舞台は、瀬戸内海に浮かぶ香川・小豆島。海の幸、山の幸に恵まれ“食の宝島”ともいえる小豆島で、薬師丸と“もてなし宿”の主人が、“食材の生産現場”を訪問。1つ1つの食材が、どのように育てられ、収穫され、食されているのか…。そのおいしさの秘密に迫る。
オリーブの葉の香り、掘り出した自然薯をかじった時のみずみずしさ、しょうゆ蔵で食べた大豆の味の奥深さ。薬師丸が実際に体験しながら、生き生きと伝える。郷土料理を作る地元の奥さん方の台所を訪れた薬師丸は「お手伝いします!」と華麗な包丁さばきも披露。
そして、生産者たちと出会う中であらためてヒントを得た宿の主人が生み出す新作料理とは?
小豆島には10代の頃、テレビ番組の取材で一度だけ訪れたことがあるという薬師丸だが、今回は小豆島で大人気の“もてなし宿”「島宿 真里(しまやど・まり)」の主人・眞渡康之さん(52歳)と共に、オリーブ、マダイ、ワタリガニ、素麺、しょうゆ、オリーブを搾った後の果実を食べて育つオリーブ牛…など、島の多彩な食材の生産現場を訪れ、その魅力を再発見していく。
中でも最も感銘を受けたのは捕れたての魚のおいしさ。「新鮮な魚って甘いんだと驚きました。それはとても意外な発見でしたね」と興奮した。
さらに、料理上手で知られる薬師丸は、大豆や小麦、塩など原材料を厳選するしょうゆ蔵で、仕込み具合によって変わる、さまざまな味わいに刺激を受けたそうで「これからは料理や食材に合わせて醤油も使い分けてみたい!」と、早速イメージが沸いたようだ。
そんなすてきな生産者を巡る旅を終え、眞渡さんの新作料理を味わった薬師丸は食材と料理の関係に思いを馳せ、「出来上がった料理には、宿のご主人だけではなく、生産者の皆さんの“挑戦”が詰まっていました。
地元の食材の数々に触発された、宿のご主人・眞渡さんが新しい料理に挑まれます。今回、小豆島の生産者の方々が新たな挑戦を続けていらっしゃる様子を拝見し、出来上がった新作料理はご主人だけではなく、皆さんの取り組みが詰まっているなと感動しました」と明かす。
最後に薬師丸は「この番組を見たら絶対に小豆島に行きたくなると思います! 島の匂いや景色、人の温かさ、そして食材…こんな気持ちのよい時間を過ごせるところにうかがえてよかったなと思っています。
帰って来てから、もう一度島に行きたいな、という思いがじわっと沸いてくるような、そんな旅でした」と、小豆島への特別な思いを語った。
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