――「警視庁」シリーズは大人から子どもまで幅広く見ている作品ですが、新レギュラーになったプレッシャーは感じましたか?
飯島寛騎:出演が決まった時はそこまで感じていなかったのですが、現場に入ってからすごく感じるようになりましたし、刑事ものならではの緊張感に、会議室のシーンでは背筋が自然と伸びました。正義感あふれる決めぜりふには、僕もライダー出身なので、形は違うかもしれませんが、「同じ正義」としてつながっているなと感じました。「一課長が大事にしているもの」を今回初参戦となる僕も背負うことになったので、そこは大事にして撮影していきたいなと思うようになりました。
――現場の雰囲気やエピソードを教えてください。
飯島:僕は「season5」から参加することになったので、最初はなじめるのかなという不安がありました。10年も続いている番組なので、いきなりぽっと入ってきた転校生のような気分でした(笑)。皆さん優しく受け入れてくださったので、芝居をするのがやりやすい環境で過ごさせていただきすごく楽しいです。
内藤剛志:10年目という節目を迎えるけど、現場では毎回新しい気持ちで挑んでいるんです。レギュラーで今回から初参加する飯島くんもそうだし、毎週ゲストに来てくれる方にも、しんどいと思って現場に来られるのが僕は嫌なんです。1話完結の刑事ものだから1話しか出ない人たちが「楽しかった」と思える雰囲気を(金田)明夫ちゃん、(斉藤)由貴ちゃんと一緒に作っています。キャラクターに関しても、キャストや監督を含め、「古代はこうしたらいいんじゃない?」という話を常に話してました。
――飯島さんから見た内藤さんの印象は?
飯島:「変なことを話題にしてしまったらすごく怒るんじゃないか」という不安を勝手に感じていたので、探り探り話していました。最初の頃、僕はあんまり話してなかったんです。でも、そんな僕に対して、内藤さんから「出身地どこなの?」とたわいのない話を気軽にしてくださったおかげで、変な緊張感もなくなりました。内藤さんはすごく話しやすい方です。
ありがとうございます。
――飯島さんが緊張していることは内藤さんにも伝わってきましたか?
内藤:伝わってきました。僕と飯島くんは歳も違うし、シリーズ物で固まっているチームに途中から入るというのは、飯島くんじゃなくても本当にやりにくいと思うし、緊張すると思う。そういうのが分かるから僕から積極的に話し掛けるようにしました。それに、飯島くんが演じる古代学は難しいせりふがすごく多いからさらに大変だよ。
飯島:古代は複雑な説明せりふが多いので、せりふを覚えることに必死でした。緊張しつつ、せりふも覚えなければならない。内藤さんをはじめとする皆さんが温かい雰囲気を作ってくださったので乗り越えられた部分は大きいです。
内藤:俺も20代の頃、飯島くんと同じ気持ちを体験したことがあるんだよね。長年続いているドラマに犯人役とかでいくと、レギュラー同士が話しているのを見て、「うわ…入りずらいな」と感じてたことがあって、だから、「一課長」では新しくレギュラーになる人も、ゲストの人もそんな気持ちにならないようにしたいと思ってます。…それでも、ゲストは緊張しちゃうよね(笑)。
飯島:しちゃうと思います(笑)。ゲストの中には小学生の頃に見ていたという人もいましたし、緊張しない方が難しいかもしれません。
――内藤さんは飯島さんと最初はどんな何を話しましたか?
内藤:雨の日が初日だったんだっけ?
飯島:雨の日が初日です!
内藤:その初日に僕から絶対話し掛けようと決めてました。話す前から、飯島くんのことは何となく知ってたんだよね、実は(笑)。
飯島:え! そうなんですか?知らなかったです!
内藤:どんな人か調べるのは当り前じゃないか(笑)。新しくレギュラーになる飯島くんがどんな人か、ちゃんと調べてから撮影に行ったんだけど、やっぱりちゃんと会話したいし、本人の口からいろいろ聞きたいから、いろいろ質問しちゃいました。
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