<おかえりモネ>西島秀俊、“ヒロイン導く存在”で魅力発揮!内野聖陽と「何食べ」コンビ対面にも期待

2021/07/03 08:00 配信

ドラマ レビュー

気象予報士・朝岡(西島秀俊)(C)NHK

“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第7週「サヤカさんの木」で主人公・モネこと百音(清原果耶)は登米に来て2年、森林組合の仕事にもやりがいを感じるが気象予報士への興味も捨てられず迷っていた。そこに再び現れた気象予報士・朝岡(西島秀俊)が百音に手を差し伸べた。百音の進路決定に重要な役を果たす朝岡を演じる西島秀俊の魅力を、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)

西島秀俊の語る言葉は刺さるというより染みいってくる


百音が登米にやって来たのは、震災の被害を受けたとき、地元にいなかったことで「でも、あの日、私……何もできなかった」と無力感に苛まれたから。

彼女の気持ちを受けて、朝岡は「何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません」と励ます(第33回)。

「何もできなかったと思う人は、次はきっと何かできるようになりたいと強く思うでしょ? その思いは私達を動かすエンジンです」(朝岡)

朝岡もまた震災のとき、気象予報士として役に立とうと宮城で活動していた。4年経過してもなお、自分なりにできることを模索している。

朝岡は、気象予報によって、事前に天気を察知し、被害を避ける準備をできるようにしようと考えている。「大切なものを守る時間」を「リードタイム」と呼ぶ朝岡に百音は感化されていく。

朝岡は染みる名言をよく言う。第5回で、朝岡が百音に言った「霧は、いつか晴れます」も名言だった。

西島秀俊の語る言葉は刺さるというより染みいってくる。登場人物の情がじわじわとひたひたと心に波及していく効果が西島秀俊の魅力のひとつである。